ニッサン・フォーミュラE、激戦必至のサンパウロへ。前戦からの好調を東京E-Prixに繋げられるか

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2024年03月15日 22:40  AUTOSPORT web

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サッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)
 3月16〜17日にかけて、ブラジルのサンパウロにて開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権第4戦サンパウロE-Prixに、シリーズ唯一の日本チームであるニッサン・フォーミュラEチームは2台のマシンで挑む。

 今月末の3月29〜30日には、国内初の本格公道レースとして注目が集まっている第5戦東京E-Prixを迎えるため、今回のレースはその前哨戦となる。前大会の第3戦ディルイーヤE-Prixでは、オリバー・ローランドが予選でポールポジション、決勝では3位表彰台を獲得する活躍を見せた。

 チームメイトのサッシャ・フェネストラズも同大会で6位を獲得しており、ドライバーは揃って上り調子な様子だ。ニッサンはチーム初のホームレースを前に、さらなる飛躍を目指して今大会を戦う。

 戦いの舞台となるのは、サンパウロのサンタナ地区に設けられた全長2.93kmのストリートコース。2022/2023年のシーズン9が同地での初開催となったが、レース開始からチェッカーまで多くのバトルがひっきりなしに展開される激しいレースとなった。

 特に、ロングストレート後でハードなブレーキングが必要とされるターン1、4、7などは、このコースのキーポイントとなる。昨年はこれらのコーナーで、好調なドライバーらによる豪快なオーバーテイクが多くみられ、ブレーキングでのバトル技術も勝利を大きく引き寄せる要素となっていた。

 ニッサン勢にとって昨年サンパウロE-Prixは、参戦した2台がレース序盤でリタイアを喫する厳しい週末となったが、今年はディルイーヤE-Prixでの大量ポイント獲得で勢いを得ており、さらなる好成績に燃えている。

 日産フォーミュラEチームのマネージングディレクター兼監督のトマソ・ヴォルペは、「チームは前戦終了後から、次戦に向けた良い調整ができている。サンパウロの路面はバンピーで温度も上昇しやすいので、当日のコンディションにいかに適応するかが重要だ」と、今回のレースの鍵を語っている。

 前戦3位のローランドは「スリップストリームがエネルギーマネージメントにとって重要になる」と語り、レース中の立ち回りで勝利を引き寄せたいと意気込んだ。

 そしてアルゼンチン出身のフェネストラズは、地元に近いサンパウロでのレースを心待ちにしており、「オーバーテイクのチャンスはターン1だが、同じくターン4も重要な勝負所だ。面白いレース展開になりそうなレイアウトだから、楽しみにしているよ」と、ライバルとのバトルに気を奮い立たせている。

 東京大会の前哨戦となるサンパウロE-Prixの予選は、現地16日の9時40分(日本時間で16日の21時40分)、決勝レースは現地16日の14時(日本時間17日の深夜2時)に行われる予定だ。

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