「花粉症薬の副作用で眠すぎる…!」 眠気を軽くしたい人が、試すべきこと【アレルギー専門医が解説】

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2024年03月17日 20:51  All About

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花粉症の薬として一般的な抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水を抑えてくれる効果がある一方、眠気などの副作用もあります。薬による眠気を抑える方法はあるのか、わかりやすく解説します。

Q. 花粉症の薬を飲むと、とても眠くなります。がまんするしかないのでしょうか?

Q. 「毎年、花粉症に悩まされています。花粉症の薬を飲むと、いつも強い眠気が出てしまって、仕事をするのも大変です。花粉のシーズンはこのままがまんし続けるしかないのでしょうか?」

A. 眠くなりにくい薬もあります。合う薬は人それぞれなので、主治医に相談を

花粉症の内服薬の中でも、鼻水やくしゃみの症状を抑えてくれるのが「抗ヒスタミン薬」です。症状を軽減する効果がある一方で、副作用の眠気に悩まされる人は少なくありません。

近年では、眠気の副作用を抑えた抗ヒスタミン薬もあります。よく知られているのが、『アレグラ』という名前で知られている「フェキソフィナジン」と、『クラリチン』という名前で知られている「ロラタジン」です。

これらの薬は、眠気による車の運転のリスクも少ないことが認められており、添付文書にも服用時の自動車運転等を控えるようにといった注意も記載されていません。

「車の運転等危険を伴う機械の操作に注意」と書かれているものの、眠気を抑えている薬としては、『アレジオン』という名前で知られている「エピナスチン」などもあります。

花粉症の薬にはさまざまな種類のものがあり、効果や副作用の強さも人によって個人差があります。自分自身に合う薬を使うのが最も有効ですので、まずは主治医に相談して、合う薬を見つけることをおすすめします。

どのタイプの薬が合うかがわかれば、市販薬として販売されているものも上手に活用できます。できるだけ眠気の少ない薬を見つけて、つらい花粉症の季節を乗り切りってください。

清益 功浩プロフィール

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院にて小児科診療に従事。論文発表・学会報告多数。診察室に留まらず多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。
(文:清益 功浩(医師))

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