SNSで話題の猫漫画『もしもなんて来ないと思ってた猫』発売 全ての人に起こりうる「もしも」を描く感動作

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2024年03月18日 22:03  ねとらぼ

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『もしもなんて来ないと思ってた猫』書影

 もしも、飼い主の身に突然「何か」が起こったら、家に残された猫たちはどうなるのか―――。誰にでも起こりうる事態を描き、SNSで反響を呼んだ漫画『もしもなんて来ないと思ってた猫』が書籍化され、2月29日に実業之日本社から発売されました。


【画像】漫画を読む


 「もしもなんて来ないと思ってた猫」は、作者のオキエイコさんが自身のXアカウントで約半年をかけて毎日1ページずつ更新し続けた、長編猫漫画。温かみのあるかわいいイラストとハラハラドキドキの展開が注目を集め、更新のたびに多くのコメントが寄せられた話題作です。


●突然家に帰ってこなくなった飼い主。残された猫たちはどうする……?


 漫画の主人公は、一人暮らしで猫2匹と暮らす会社員の凛(りん)。人付き合いが苦手な凛にとって、子猫のころから育てている三毛猫「マメ」と半年前に野良から保護した黒猫「クロ」はかけがえのない存在です。


 いつも通り起き、おなかがすいた猫たちに食事と水をあげた凛は、お留守番にしゅんとする猫たちに「8時には帰るからね」「仕事頑張ってくるね」と声をかけ、会社へ出かけていきました。


 しかし、その日凛が猫たちの待つ家に帰ることはありませんでした。凛は不慮の事故に遭い、なんと6日間も意識を失ってしまったのです。


●猫たちは無事なのか……不安でいっぱいの凛


 目が覚めた凛は、家で待っている猫たちのことを思い出し青ざめました。いつものように家に帰るつもりで出社したため、マメとクロの食事や水は1日分しか用意していません。1週間も放置していたら、猫たちはどうなってしまうのか……。


●マメとクロの大冒険が始まる


 その後、物語は時間をさかのぼり、凛を待つマメとクロの様子が描かれます。「こんなに帰って来ないなんておかしい、俺たちが探しに行こう!」と外の世界へ飛び出していく猫たち。お互いが大切なひとの安否を心配しながら探し合うストーリーは、どんな結末を迎えるのでしょうか。気になる続きは、販売中の書籍『もしもなんて来ないと思ってた猫』(A5判160ページ、1430円)をご覧ください。


 作者のオキエイコさんはイラストレーター。自身も2匹の保護猫と暮らす愛猫家として知られ、日々の暮らしや漫画、活動情報などをTwitter(@oki_soroe)、Instagram(@soroe.handmade)で発信しています。保護猫をおうちに迎える体験を描いた漫画『ねこ活はじめました』や、もしものときに役立つ「ねこヘルプ手帳」も販売中です。


 ねとらぼ生物部は今回の『もしもなんて来ないと思ってた猫』書籍化に伴い、オキエイコさんにお話を聞きました。


●作者・オキエイコさんにインタビュー


――― 物語の完結を迎え、書籍が発売された今のお気持ちを教えてください


 かなり時間をかけて書いたので「やっと!」という気持ちが強いです(笑)。


 今まではX中心の読者に届けてきましたが、「もしものときのことも考えてペットと向き合ってほしい」という気持ちを込めて書いたので、本を通して動物好きなたくさんの方に届けられたらと思っています。


――― 物語の完結、書籍発売に対する反響はいかがですか


 半年間ずっと追いながら見てくださった方もたくさんいたので、完結したときはたくさんの方にメッセージをいただきました。その方々が書籍を応援してくれていることに感謝しています。


 「毎日1ページずつ読むのと、本でまとめて読むの、同じ作品なのに見え方が違って良い」といってくださり、新たな楽しみ方を見いだしていただけてうれしいです。


――― 漫画の見どころと、読者に一言お願いします


 この作品は「もしも今日事故で意識不明になったら」という、誰にでも起こりうるリスクからスタートします。それをきっかけに猫と飼い主、お互いが探し合いながら成長していく物語です。


 緊急時の引き継ぎ、家族との向き合い、動物売買の闇……そんな動物にまつわる問題を詰め込んだストーリーです。物語を楽しんでいただきながら、動物と向き合うことへの気付きがあればうれしいです。


(了)


取材協力:オキエイコ(@oki_soroe)さん


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