「“死ねよ”と言わんばかりに…」村西とおる監督が松本人志めぐる報道に私見 今、松ちゃんに伝えたいこと

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2024年03月20日 18:00  週刊女性PRIME

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村西とおる

 “笑いのカリスマ”、ダウンタウン・松本人志が複数の女性に性的ハラスメントを強要していたという疑惑を報じた『週刊文春』の記事を巡る第1回口頭弁論が3月28日に東京地裁で開かれる。

 一方、文春が報じた松本との会に参加していたと明かしたセクシー女優の霜月るなの“証言”がにわかに注目を集めている。

「自身のSNS上で、松本との飲み会に参加した際には文春で報じられているような携帯電話の没収や、松本の後輩芸人のたむらけんじが、松本と女性が2人きりになるように仕向ける“たむけんタイム”などはなかったと投稿。彼女の主張は、大きな反響を呼びました」(スポーツ紙記者)

村西とおるが松本人志めぐる報道に私見

 そんな中、『全裸監督』のモデルとなった人物として知られるAV監督の村西とおる氏は、この投稿に触れ、

《(霜月の投稿は)もはや社会現象といってもいい注目度だがTVメディアはこの事実を報じない》

 と、今回の騒動に対するテレビの報道姿勢を糾弾していた。

 村西の主張を聞くため、本人に話を聞いた。

「1人の芸人を、社会的に抹殺するような報道を、“死ねよ”と言わんばかりに10週以上続けるのはやりすぎなのではないか、おかしいのではありませんかと、私は言いたいんです」

 取材が始まると、松本を巡る報道に対する私見をぶちまけた村西。

「現在、メディアがこぞって松本さんを性加害の当事者のように強い言葉で報じていますが、どういった根拠に基づいて決めつけているのかって話ですよ! 『文藝春秋』総局長の新谷学氏も、“客観的な証拠はない”と発言しているにもかかわらず、ですよ」

 新谷氏は3月4日にYouTubeの経済動画メディア『ReHacQ−リハック−』にゲスト出演した際、“松本から性被害告発を受けた際に文春は警察への相談を促さなかったのか”という質問に対して、“彼女の証言だけで、客観的なそれを裏付ける証拠もない”と語っていたといい、

「松本さんを告発したA子さんも、例の8年前の飲み会のときはスピードワゴンの小沢一敬さんに感激のメッセージを送っているんです。それが8年の時を経て“あれは性加害だった”と訴えているんです。それなら、また8年後になったら“本当の本当は松本さんは優しくって、文春に言わされました”と気持ちが変わることになるのでは」

 村西氏が続ける。

「文春は、女性側には3年半前から、述べ20時間取材をして“我々は取材をしつくした”と主張しているそうですが、一方の松本さんには、品川駅で直撃取材を1回、吉本興業側にも何回か事実確認を行っただけらしいじゃないですか。

 検証として30万円のホテルのスイートルームに行って写真を撮ったりもしたそうですが、そんなの検証になりませんよ」

 村西は霜月の証言に触れず、文春の取材を精査しない映像メディアに憤りを覚えるという。

「文春は過去において、橋下徹さんや、東国原英夫さんや、最近でも霜降り明星のせいやさんに対して記事の内容で裁判で負けているんです。

 '01年には考古学者の賀川光夫さんの研究を文春はでっち上げだと報じ、賀川さんは“死をもって抗議する”と遺書を残して自殺されたんです。その後、賀川さんの遺族が訴えて文春は敗訴しています」

ダウンタウンブレイク前に作ったPV

 松本を擁護し続ける村西だが、彼は'88年、東京でブレイク前のダウンタウンのPVを製作した。

「当時、吉本興業の常務を通じて仕事の依頼を受けました。彼から“吉本が東京に進出して8年になるがまだ芽が出ない。最終兵器として、大阪から呼んだダウンタウンを世に出したい。在京テレビ局へ名刺代わりに配るプロモーションビデオを作りたいので村西さんにお願いしたい”と言われたんです。私は男性を撮る趣味はありませんでしたが、常務の熱意を受け、請け負いました」

 村西が撮った映像は当時VHSで発売された『ダウンタウン物語 OH! MYハレルヤ』として形になった。

「まだ若かったダウンタウンのお2人のシャワーシーンを撮ったりしましたね。無茶な要求に嫌がるかと思いきや、松本さんも浜田雅功さんも一生懸命に撮影に応じてくれました。

 それからというもの、仕事に真摯に向き合う彼らを見て、私も応援しようと思うようになりました。個人的な気持ちではありますが、彼らの東京進出に協力した身として、このまま引退を座視できないんです」

「松本さんのお笑いは応援歌」

 現在、村西はSNS上で松本への応援メッセージを集めて書籍化し、KKベストセラーズより、今年5月に出版予定だという。

「松本さんに対するエールを募集したら約800通も集まりました。ある看護師さんからは“難病で体が動かない患者さんが、松本さんがテレビに出ると面白さが伝わったのか、かすかに反応してくれて感動する”といったメッセージもいただきました。

 順風満帆な人生を送っている人にとって、お笑いはどうでもいいかもしれません。しかし、恵まれずに悪戦苦闘している人たちとっては、松本さんのお笑いは応援歌なんですよ。

 関西の下町で、浜田さんとコンビを組んで、お笑いで天下を取った。これは浪速のド根性を体現したヒーローなんです。大海に漂う漂流者となった自分に投げられた浮き輪なんですよ」

 松本の後輩芸人にも声を上げて欲しいと訴える。

「彼の背中を追いかけてお笑いの世界に入ったという芸人さんは、たくさんいるはずです。SNSなどでもっと、松本さんがお笑いの世界でいかに偉大な人物かを発信すべきです。

 巻き込まれるのが嫌で発言を控えているかもしれませんが、彼に憧れ、恩人と思うのであれば、彼の芸人としてのスゴさと影響力を、情熱を込めて発信すべきだと私は言いたいですね。いちエロ事師の私だって申し上げているんですから、みなさんも、もっと勇気をもって発言すべきですよ」

 村西が公正を求めるのには理由がある。

「昨年、東京都では年間44億円の現金の落とし物が交番に届けられているとニュースになりましたが、そんな平和な国は世界で日本だけですよ。私が携わるAV業界は、こういった日本の安全で豊かで平和な社会、公徳心・正義感があってこそ成り立つんです。人の告発が飛び交う寂しい荒んだ社会なんか、誰も望みませんよ。そのためにも私は警鐘を鳴らし続けたいんです」

 今後も応援を続けると語る村西は松本にメッセージがあるという。

「“ありがとう、松ちゃん”ですよ。彼は多くの人に元気や笑顔を与えているんですから。なんとしても戻ってきていただきたいんです」

 熱く思いの丈を語る村西監督。彼のエールは松本に届くのか――。

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  • 「人の告発が飛び交う寂しい荒んだ社会なんか、誰も望みませんよ。そのためにも私は警鐘を鳴らし続けたい」 相変わらず、村西氏は意外と硬派だ。
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