Netflixシリーズ『三体』過去の名作SFにも引けを取らない人間ドラマに注目

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2024年03月23日 13:00  ORICON NEWS

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Netflix シリーズ『三体』独占配信中
 動画配信サービス「Netflix」で今月21日より独占配信がスタートしたドラマシリーズ『三体』。“SF界のノーベル文学賞”と言われるヒューゴー賞をアジア圏の作品として初めて受賞した中国の作家リュウ・ジキンによる小説を原作とする本作は、迫り来る異星文明の侵略に直面する人類を、時代や国境を越えて壮大に描き出すSF叙事詩。公開中の映画『デューン 砂の惑星 PART2』や『エイリアン』などのSF作品が好きな人必見のポイントを、本作のキャストのコメントとともに紹介する。

【動画】Netflixシリーズ『三体』最新予告

■あらすじ

 物語の始まりは1960年代。父を亡くし、人類に絶望した中国のエリート科学者が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波が、とある惑星の異星人に届き、数十年後の地球を揺るがす大災厄を招くことに…。

 “世界の異変”のはじまりは、各国の優秀な科学者の連続自殺。それをきっかけに、星空がチカチカと瞬く“宇宙のウインク”、科学者たちが次々とのめり込む不思議なVRゲーム、空が謎の“膜”ような存在に覆われる…など、異星文明の存在を感じさせる現象が続出する。

 この未曾有の危機に、“オックスフォードの5人”と呼ばれる有能な科学者たちは、それぞれの背景や事情を抱えながらも科学の力を駆使して立ち向かっていく。

■地球の異変と同時に“個人的な脅威”も描く

 5人の中一人、物理学を得意とするウィル役を演じる『シカゴ7裁判』のアレックス・シャープは、見る者を引き込むストーリーに太鼓判を押す。

 「(プロデューサーの)デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスとアレクサンダー・ウーが手がける本作は、とても新鮮味があり、珍しさと驚きのあるSF作品に仕上がっています。映画ではなくドラマというフォーマットを用いることで、より物語や各人物のドラマを肉付けし、さらに広げていくことができます。熱烈なSFファンの方々にも、『デューン 砂の惑星』や『エイリアン』といった名作を楽しんでいらっしゃる方にも、この物語には満足いただけるはずです」。

 ウィルは、地球の異変と同時に、“ある個人的な脅威”にもさらされ、葛藤や絶望を経験する。そんなドラマチックな人間ドラマの面白さは、過去の名作SFにも引けを取らない。

 本作のプロデューサーのデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を大ヒットさせた立役者。同ドラマのサムウェル役で親しまれてきたジョン・ブラッドリーも本作に出演している。

 ジョン・ブラッドリーが演じるのは、“オックスフォードの5人”の中の1人で、物理学に精通し、会社経営も行う、ちょっと無礼な男ジャック役。彼もまた、地球の脅威のかたわらで訪れる“パーソナルな物語”にこそ面白味があることを力説する。

 「物語を彩る“オックスフォードの5人”は特に魅力的な人物です。思いやりと愛があり、互いにとても大事にしているんです」と、彼らが紡いでいくドラマについて言及。「物語を追っていくと、そんな彼らに降りかかっている危機的な状況がつかめてきます。例えば、何百万人の人間が一度に亡くなるよりも、1人の人間が亡くなってしまう方が悲劇的に感じることがあります。“人類が滅亡する”と聞くと、どこか現実味が無く、気持ち的に離れてしまう場合があると思いますが、恋愛もので愛し合っている人たちのどちらかが亡くなって成就できない状況に置かれていたら、我々は悲しくなりますし、共感できるところがあると思うんです。そのような混沌とした大惨劇と感じていただけることがあるかと思います」と言い、「これまでのドラマの中でも最も野心的」と自信をのぞかせている。

■アクションや刑事ドラマのような側面も

 “オックスフォードの5人”の1人、ジン役のジェス・ホンは、配信直前の現地時間17日に米ロサンゼルスで開催された本作のプレミア・イベントで、「この作品で好きなところは、誰にでも楽しめる要素が入っていて、アクションの要素もあれば、刑事ドラマのような側面もあったり、そしてもちろんSFの要素も。さらには美しいトーンのヒューマンドラマも描かれているので、家族や友人、いろいろな方とぜひ一緒に見てほしい」と語っていた。

 事件の真相を追う捜査官・大史役でベネディクト・ウォン(「ドクター・ストレンジ」シリーズ)が出演。大史ら捜査官を率いるリーダーのウェイド役のリーアム・カニンガム(『ゲーム・オブ・スローンズ』)は、「今回は(『ゲーム・
オブ・スローンズ』とは違って)馬にも乗らずにすんだし、衣装も綺麗で良い感じ、靴も濡れなかった(笑)。ハッピーな撮影現場だったよ(笑)。『ゲーム・オブ・スローンズ』のダヴォスというキャラクターは良い人だったから、視聴者の皆さんは今回も良い人と予想してるかもしれないけど…今回は全くもって違う役なんですよ」とチャーミングに回答。ウェイドは異星文明の脅威への対策を行う“良い側”の人物のはずだが、“良い人とは違う役”とは、果たしてどういうことなのか。

 そのほか、ツァイ・チン(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)エイザ・ゴンザレス(『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』)、ジョナサン・プライス(『2人のローマ教皇』)、ジョヴァン・アデポ(『ウォッチメン』)といった国際色豊かな俳優陣が集結。美しく荘厳、そして圧巻のスケールで物語が展開される本作に“SF新時代到来”を感じるに違いない。

このニュースに関するつぶやき

  • 作中に紅衛兵がデタラメやる文革の描写があるから、さっそく中国が騒ぎ出してる模様。たださ、中国人って文革の事をちゃんと知らないぜ。黒歴史だから隠蔽してて学校とかでマトモに教えてない。無論、天安門もね
    • イイネ!25
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