【南海キャンペーンズ】山里、コンビ20周年も「本当に『こっから』」 賞レースへの意欲も

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2024年03月24日 21:00  ORICON NEWS

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南海キャンディーズ
 お笑いコンビ・南海キャンディーズが、22日から24日の3日間にわたって、東京・本多劇場で3つの新企画ライブ『南海キャンペーンズ』を実施。最終日となる3日目は『南海キャンディーズの日〜南海キャンディーズ単独ライブ〜』と題して、2人そろって“2回目の単独ライブ”で魅了し、3日間の壮大な“キャンペーン”を締めくくった。ライブ後に2人が囲み取材に応じた。

【イベント写真】憧れの古舘、和牛・水田…豪華ゲストと即興漫才に挑んだ山里亮太

 初日の22日は『山崎静代の日〜人吸い〜』で、しずちゃん、シソンヌ・じろう、吉住、鄭亜美、蛙亭・中野が躍動した。2日目となる23日は『山里亮太の日〜まんざいこわい〜』で、サプライズゲストの古舘伊知郎、和牛・水田信二、あの、爆笑問題・太田光と即興漫才に挑戦した。当初は生配信のみとされていたが、3日間のアーカイブ配信も決定した。

■憧れだった“しゃべくり漫才”2時間超「20年で一番うれしい」 しずちゃんは山里の無茶振りに本音

――3日目の漫才では「段取り決めず、長い漫才1本っていうのとは無縁だと思っていた」と話されていましたが、2時間以上やり終わった瞬間どんな気持ちになっていましたか?

山里亮太
まず、こっち(しずちゃん)から聞いてもらっていいですか?それ次第だと(笑)。

しずちゃん
ちょっと間違えた部分もあったけど、そういうのも全部吹っ飛ぶぐらい、吹っ飛んじゃいましたね、あのあったかさで。本当に感謝だけしかないですね。

山里
ちょっと?吹っ飛ぶ?

山里
僕は正直憧れていたものをかなえる、夢をかなえるのを、すごくサポートしてもらった感じが。南海キャンディーズ組んだ時から捨てていた「しゃべくり」というものを、20年経って初めてやること、挑戦することができて。しかもそれがこの時間できたっていうのは、それはもちろん、出来・不出来はあると思うんですけど。しゃべくりでもっとすごい人たちいっぱいいるし。でも2時間以上、お客さんがいてくれて、最後拍手くれる。そこにたどり着くまでが、まだレベルは低いかもしれないけど、しゃべくりだったっていうのが、なんか20年やってきた中で一番うれしい。『M-1』2004の決勝決まって、あの時よりもうれしいかもしれないです。

――予定よりも延びた理由?

山里
正直、ネタ合わせでめちゃくちゃ隠していたんです。ネタ合わせをすると(しずちゃんが)覚えたネタをやってしまうことがあるので、急に全部言ったんです。急にボケ増やしたりとか。わかりやすい無茶振りもあったんですけど、ああいうのをふんだんに入れていこうって自分で思ったんです。お客さんがあったかいし、あとこっち(しずちゃん)だけパートが、けっこうウケているから、腹立ってその数めっちゃ増やしたんですよ(笑)。なんかちょっとこっちの方がウケているって、南海キャンディーズとしてよくないなと思って。ちょっと何回か滑らせてやろうと思って、それもホームランを打ちやがったから、困ったなと思って、それで滑るまでずっと振っていたら、ウケてウケて時間が延びちゃった。さっさとスベればよかったのに。

――山里から急に振られるドキドキ感?
怖いですね(笑)。そういうことを山ちゃんがやってくることがあるから、何かあるのかなとか思ったりもしたけど、想像を超える振り方をもっともっときたんで。えぇって、ほんまにどうしようって、逃げ出したいって思いました。あたふたしました。

■賞レース「戦いに行かなきゃいけない」 本当に「こっから」のスタート

――賞レースへの意欲についても話されていましたが?

山里
やっぱりやるからには、僕らも挑戦をし続けないといけないなと思います。きょうのネタはみんな優しいから受け入れてくれたし。やっていいんだという許可もらったので、本当だったら単独でやるべきようなことを、ちゃんと精進してやって、戦いに行かなきゃいけないなと思っているという感じですね。何の賞かは、わからないですけども。

――山里さんはきのう4人と漫才をやられて、下北沢という場所でいえば、若林さんとの漫才…

山里
あ、伝説のタウンホールですね。

――いろんな相方さんとの漫才を経て、やっぱりしずちゃんだなと思った部分はどこですか?

山里
本妻と言いますかね。若ちゃんともすっげー楽しく漫才やって、きのうの4人ともめちゃくちゃ楽しく漫才やったんですけど、でもそこで出してない自分が結局いたんで。僕が主体で、僕が無茶振りをしたりとかって、けっこうないんですよ。基本的に翻弄されまくってるんで。すごい天才たちに翻弄されまくって、食らいつくっていうスタイルでずっとやってきているので。でもその中で、僕が振り回してるっていう、その振り回した時の姿が、時には本当に素晴らしかったり、時には本当に豪快に転んだりとか。それでなんか楽しめるっていうのは、南海キャンディーズでしかないなと思いました。

――きょうの漫才の中で「普通のおじさんとおばさんでしゃべってもいいじゃない」というような話も出ましたが、それが今後のスタイルに?

山里
ネタももちろん作らなきゃいけないから、作りますし。ルミネとか出させてもらっているんで。ネタもやるし。でも、なんかこうお互いの近況であったりとか、それをセンターマイクの前でしゃべるだけ。もしくは、本当に武器なく、何の打ち合わせもなくバーンってきて、30分くらいしゃべるみたいなのが、できるようになれたらなとは。なんか憧れていて、目指せるところじゃないと思っていたけど、目指せるんだって思えた20年のきょうだったんで。それも同時進行でやっていきたいなと思います。

――山里さんへの思い?

しずちゃん
フリーでしゃべるとかも本当になかったし。山ちゃんが、いろんな人と漫才をしているのも知っていたので、私よりもそっちの方が楽しいんかなと思ったりもして。自分はそんなに語彙力がないとか、そういうことで、なんかどうなんかなって、ちょっとこう…自分はどうなのって思ったりもしてたけど。きょう楽しくできたので、本当に次につながるきっかけをちょっとでも挑戦できたかなっていうのは、本当に皆さんのおかげで、ありがたいなと思っています。

――山里の無茶振りに楽しさは感じていた?

しずちゃん
全然楽しくない(笑)。とにかく焦ってる。もうどうしよう、どうしよう、えっと、えっとって頭の中でどうしようってなっている。でもそれが、なんかもしウケたら楽しいです(笑)。滑ったら、嫌です。

山里
そりゃ、みんなそうよ。

――芸人として、方向性が見つかった3日間になった?

山里
方向性というか、どこを頑張らなきゃいけないかというか。決意表明みたいなのもあったので、まだまだ「こっから」ということで、頑張らなきゃなって。本当に「こっから」だなって思わせてくれたので、相方が(笑)。「こっから」頑張っていきたいなと思います。

――いいコンビだってことですね?

山里
そういうことです!まだ課題はあったか、20年やって…っていう。
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