NES風レトロルックな「AYANEO Retro Mini PC AM02」を分解──メモリとSSDを換装してみた

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2024年03月26日 12:41  ITmedia PC USER

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「AYANEO REMAKE」構想から生まれたミニデスクトップPCの2つがそろった。写真左がAYANEO Retro Mini PC AM01で、右がAYANEO Retro Mini PC AM02

 「AYANEO REMAKE」構想から生まれた製品の1つ「AYANEO Retro Mini PC AM02」(以下、AM02)は、家庭用ゲーム機市場が落ち込んでいた米国で広く受け入れられた「Nintendo Entertainment System」(海外向けに発売されたファミリーコンピュータ。国内版とデザインなどが大きく異なる。以下、NES)をオマージュしたミニデスクトップPCだ。


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 前回はAM02のパッケージを開封し、電源投入までの様子を紹介した。鈍く光るグレーのメタル風ボディーに、ゲームソフトのカートリッジを挿入できそうなボタンプッシュによる開閉ギミックを搭載しており、往年の家庭用ゲーム機のような雰囲気を醸し出している。


 今回はPC USER・T編集長の協力を得て、AM02本体を“開けて”メモリやSSDの換装を行い、仕事で使える状態にまでセットアップしたので、その様子を紹介する。


●ネジを開けるだけでアクセス可能


 AM02の内部へのアクセスは簡単だ。底部にある裏ぶたを止めている4つのネジを緩め、ピックツールでこじ開けるだけだ。


 ものの数分で裏ぶたが外れ、内部が露見した。


 ファン一体型のマザーボードもPCケースから取り出した。ピッタリサイズなのでケース背面、端子用の穴が開いている側を多少引っ張りながら外す必要がある。力加減を間違えると、樹脂製のケースが割れそうだ。


●メモリやSSDの換装は簡単


 続いてメモリやSSDの換装を行っていく。メモリのモジュールは2基ある。両脇のラッチを外向きに押すだけでメモリが簡単に外れる。


 SSDの取り外しは、メモリのそれとは異なり、ひと手間必要だ。SSDを固定しているネジをドライバーで取り除く必要がある。


 空いたスロットにそれぞれ部品を挿していこう。まずはメモリだ。


 続けてSSDも取り付ける。


 なお、取り外して余ってしまったSSDは、汎用(はんよう)のSSDケースに入れれば有効利用できるだろう。


●換装結果を確認する


 後は元の姿に戻していくだけだ。


 元の姿に戻ったAM02の電源を入れてみよう。本機はUSB PD(Power Delivery)で給電できる。最大消費電力は100Wとのことだが、100Wが給電可能なモバイルバッテリーや、その他のACアダプターでも起動しない。理由は分からないが、今のところは付属のACアダプターのみで起動する状況だ。


 そのため、AM02を外出時に利用するにはAC電源の取れるカフェやファミリーレストランを探すか、AC電源付きポータブル電源を持ち歩くしかない。ひとまず「Jackery PowerBar」を使用した。


 今回は熟練編集長の手を借りて換装作業を行ったが、誰にでも容易に内部へアクセスして部品の換装を行えるということが分かった。というわけで、元の部品に戻して自宅へ持ち帰り、仕事用PCとしてセットアップすることにした。


●キーボードとモバイルディスプレイを接続してセットアップ


 セットアップ方法は通常のWindowsデスクトップPCと全く同じだ。AM02本体にキーボードとモバイルディスプレイを接続し、電源を入れて作業するだけだ。


 本格稼働前のセットアップは、写真のような最小構成環境で実行した。


 前面のフタを閉じた状態でセットアップの様子を撮影したかったので、AM02の背面にあるHDMI出力端子を使おうとしたのだが、DomyFanのミニHDMI入力端子が壊れているようで反応しなかったため、実際には下の写真のように泣く泣く前面にあるUSB4端子を利用した。


 以前、同じく「AYANEO REMAKE」構想の製品「AYANEO Retro Mini PC AM01」をレビューした際には、日付と時刻の設定で「今すぐ同期」ボタンをクリックしないと使用場所(日本)の日時を表示しなかったのだが、AM02では、Windowsセットアップ完了と同時に本体天面にあるディスプレイが正しい日時を表示した。


 後はハードウェアキーボードのレイアウトを日本語109配列にし、(ここからは個人的な好みだが)プリインストールされているMicrosoft Edgeを使ってChromeをインストール。Chrome上でGoogle日本語入力をダウンロード、インストールしたら、かな入力をONにして基本的なセットアップは完了だ。


 執筆環境が整ったので、次回は実際に使ってみた様子を紹介したい。


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