ホンダ、2026年F1参戦に向けた新たなパワーユニット運用拠点『HRC UK』を設立

　3月27日、株式会社ホンダ・レーシング（HRC）は、2026年シーズンからのF1参戦に向けて、F1パワーユニット（PU）のメンテナンスやマネージメントを行なう新会社『Honda Racing Corporation UK Ltd.（ホンダ・レーシング・コーポレーション・ユーケイ・リミテッド／HRC UK）』をイギリスに設立したと発表した。

　ホンダは、2026年から施行される新レギュレーションに基づくPUを、アストンマーティンF1に供給するワークス契約を締結しており、PU開発とレース参戦・運営をHRCが担う。今回のHRC UKの設立は、2026年シーズンからのF1参戦準備の一環となる。

　HRC UKは、ホンダのPU開発を担うHRC Sakuraのヨーロッパ拠点として、メンテナンス作業、オペレーションなどのPU運用業務を主に行うとのことだ。また、F1レースが多く開催されるヨーロッパかつ、アストンマーティンF1のファクトリー（シルバーストン・サーキット近郊）と行き来しやすいイギリスに拠点を設けることにより、PU運用の効率を上げ、アストンマーティンF1とともにF1での勝利を目指すとしている。

　HRC UKは、HRCの100％出資会社となり、渡辺康治氏が代表取締役社長を務める。今回明らかにされたHRC UKの概要は下記のとおりだ。

■HRC UK 概要
会社名：Honda Racing Corporation UK Ltd.（HRC UK）
所在地：イギリス
代表者：代表取締役社長 渡辺康治
業務内容：F1 PUのメンテナンスと物流管理、広報業務など
設立日：2024年2月28日
出資比率：株式会社ホンダ・レーシング 100％