小林克也、ポール・マッカートニーから「おいっす!」 『ベストヒットUSA』ファン有田哲平は“プロレス”企画練る

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2024年03月28日 05:00  ORICON NEWS

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『ベストヒットUSA』の模様(C)BS朝日
 1981年、テレビ朝日で放送スタートし、2003年よりBS朝日で放送しており、今年で43年目を迎えた音楽番組『ベストヒットUSA』(毎週金曜 深0:00)が、4月から毎週木曜午後11時30分からの放送となる。引越し初回の放送には、洋楽好きで放送開始当時から『ベストヒットUSA』ファンでもあるくりぃむしちゅーの有田哲平がゲスト出演。過去のゲスト回でもおなじみとなった有田が、好き勝手に決定する年間最優秀賞を決定する「アリデミー賞2023」を発表する。

【写真】番組には…AI克也も登場!

 る「アリデミー賞2023」では、有田が2023年のベストビデオ、ベストアルバム、ベストソングの3部門をベスト3方式で発表。それぞれの選定理由も芸人としての笑いを封印、洋楽ファンの顔で小林を相手に語る。ベストビデオの1位に輝いたMVは有田をして「たった3分でこれだけ泣かせるなんてすごいですよ」と声を大にするほどの感動作。『ベストヒットUSA』を長年視聴し続けている有田だからこその作品が顔をそろえる。そんな「アリデミー賞」の発表をしつつ、小林と展開する洋楽トークにも注目だ。

 引越し前日の放送となる4月3日に、1時間のスペシャルの放送が決定した(後11:00)。1984年当時の小林克也をアーカイブ映像とChatGPTを組み合わせて復活させたAI克也(正式名称:AI小林克也80’s fromベストヒットUSA)がゲストとして登場する。

 収録を終えた小林と有田が取材に応じた。

■小林克也&有田哲平
Q本日の収録の感想をお聞かせください。

有田「僕は視聴者として長年見ている番組なので、年に一回呼んでもらえることを思い出にするぐらい楽しみにさせていただいています。番組は夜中に一人で見ることが多いんですが、画面で見ていると克也さんの右耳の横ぐらいに僕のサインが飾ってあるのが見えるんです。世界的なアーティストが並んでいる中に僕のサインがあるんですよ。だから、たまに家族で見るときは『あれは俺のサインだ』と自慢しています(笑)。僕が毎週出ているみたいな感覚にもなって(笑)うれしいですね」

小林「僕は相変わらずの人が来るんだな、と有田さんが来るのを楽しみにしていました。今日またご一緒して、とてもかわいい人だなと思いました。金曜日の夜は番組を見てくれて、その後動画とか見て寝落ちしちゃうなんてね。人間としてとてもかわいいと思いました」

有田「あまり言われたことないですけどね(笑)。有難うございます」

小林「好きなものがずっと続くというのはいいことです。それが一つの歯車みたいに回転していってエネルギーになっているんですよ。いいことだと思いますね」

Q: 放送日時が木曜日よる11時30分に移動しますが、いかがですか?

小林「僕は金曜日の朝からラジオで9時間の生放送をやっているんです。だから、金曜日は疲れて帰ってきて番組を見ていたんですね。本当は早く寝た方がいいんだけど、番組を見ると頭が冴えて寝られなくなっちゃう(笑)。だから放送日が木曜日になるのは僕にとっては有り難いですね」

有田「僕も金曜日の夜にちょっとニュース番組みたいなものをやっているんです(笑)。それが特番とかになると放送時間が若干カブるらしく…。それは避けたいので木曜日になってくれて有り難いです(笑)」

Q: 印象に残っている回などありますか?

有田「う〜ん、ありすぎるなぁ。最近ではティアーズ・フォー・フィアーズと克也さんがリモートで会話されているのを見て、80年代が僕の中で再ブレイクしていたので改めてティアーズ・フォー・フィアーズを聴くようになったとか」

小林「やっぱりゲストが登場した回が印象に残るよね」

有田「克也さんでも会えてうれしかった、と思った人はいますか?」

小林「(1980年に)ポール・マッカートニーが来日したけど薬物所持で逮捕、すぐに帰っちゃったということがありましたよね。そのときに、彼は絶対に日本のファンに伝えたいことがあるはずだ、と思って、今ポールへのインタビューを申し込んだら絶対にOKしてくれるはずだよとスタッフに言ったんです。そうしたらロンドンに来てくれたらOKだと言ってくれて。ポールに会うためにロンドンへ行ったんですが、それはうれしかったなぁ。それで会った時、彼が(日本語で)『おいっす!』って言うんですよ。それはどうやら留置されていた時に覚えていたようなんですよね」

Q: 有田さんはプロレス好きでも有名ですが、レスラーの入場曲にも名曲が多いですよね。『ベストヒット』で特集などはいかがでしょう?

有田「いいですね!プロレスの入場曲は、今でこそオリジナルを団体が作っていますが、昔は印象的なメロディーを使っていたんです。代表的なところでミル・マスカラスの『スカイ・ハイ』とか、アブドーラ・ザ・ブッチャーのピンク・フロイドの曲だとか。その入場曲から洋楽の情報を得ることも多かったですね。名曲も多かったですから、これは一回この番組で特集しないといけませんね(笑)」

Q: 音楽の聴き方も多様になりましたが、その中での番組の意義をどうお考えですか?

有田「僕らが学生だった80年代は、『ベストヒットUSA』でMVを見ることが貴重な時間でしたが、今ではいつでもどこでも見ることができます。それでも今、『ベストヒットUSA』を見れば、この曲はこういう気持ちで作ったんだとか、このMVにはこういう思いが込められているとか、解説してくれます。あと日本語の歌詞が入っているのもうれしいですね。子どものころからメロディーを中心に聴いていたので、間違って歌詞を解釈していたことが多かったんです。恋愛ソングだなと思っていたら、実は反戦ソングだったり(笑)。歌詞を知ることで楽曲の新たな魅力を知ることができますし、そういう意味で番組の存在意義は大きいと思います」

小林「確かに80年代と比べると、テレビやラジオの存在も厳しい時代だなと思っています。なので、僕らが仕事をするときは、今の時代の価値観で紹介するようにしています。それがこの番組が存在するためにはどうすればいいのか、という作るときの動機になると思うんです。そんな“危機感”みたいなものが番組作りのクスリになっている感じですね」

有田「これから洋楽を聴こうと思っている方は黙って『ベストヒットUSA』を見ればいいと思います。チャートの紹介など何も考えずに見ていれば、どんな曲が流行っているのかがわかるし、ヒット曲のMVのキャッチーな部分が毎週見られるんです。それを繰り返すだけで楽曲が好きになります。友達に話せば『お前なんで知ってんの?』と驚かれると思いますし、毎週30分ただ見るだけで洋楽通になれますよ!」
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