実力を発揮できなかったレッドブルと“強み”を活かし勝利したフェラーリ。ホーナー「改善する必要がある」

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2024年03月28日 07:40  AUTOSPORT web

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2024年F1第3戦オーストラリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
 レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、オーストリアのチームにとって残念な結果に終わったメルボルンのレースで、2024年型マシン『RB20』が開幕2戦ほど競争力を発揮できなかったことを認めた。また彼は、メルボルンのストリート・サーキットの特性が、同地でワン・ツー・フィニッシュを達成したフェラーリSF-24の強みを引き出したと考えている。

 チームのエースである“3冠王者”マックス・フェルスタッペンが2年ぶりのリタイアを喫し、チームメイトのセルジオ・ペレスはマシン下面に捨てバイザーが付着したためリカバリーに支障をきたしたこの日、ホーナーは明らかに第3戦オーストラリアGPの結果に不満を示しながらも、チームが次の日本GPで巻き返すことを確信している。

 レッドブルのマシンが、開幕戦バーレーンや第2戦の舞台となったサウジアラビアほど優位に立てなかった理由について、ホーナーは「(アルバートパーク・サーキットが)フロント(タイヤ)にとって厳しいサーキット」であることを指摘した。同氏は続けて「路面の性質によってタイヤのグレイニング(ささくれ摩耗)の状態も変化する」と述べ、この点でライバルが自分たちよりも優位に立っていたことを認めた。

「とくにここでのグレイニングに関しては、フェラーリがコントロールできていたように見える。たしかに金曜日から彼らのロングランは良かった」

「一方、我々もクルマの問題点を理解するために良い仕事をした。ただし、(フェルスタッペンが右リヤのブレーキにトラブルを抱えリタイアとなったため)サンプルが4周しか得られなかったのは、本当に残念だ」

 プラクティスでフェラーリと戦うためのスピードを見つけるのに苦労したレッドブルは、最終的にフェルスタッペンを擁してポールポジションを獲得したが、ホーナーはチームが1周のスピードを求めてロングランのペースを犠牲にしたわけではないと主張する。

「私たちはそうしなかったと思う。予選ではいくつかの問題点を見つけて解決することができたが、その様子を見ることができなかったのは残念だった」

「カルロス(・サインツ/フェラーリ)のペースの中でも、とくに中盤のスティントはかなり印象的だった。あのようなアドバンテージを得ることができたのは、タイヤの状態をキープすることができたからだ」

 なぜ、フェラーリがこのトラックでとくに強力だったのかという質問に、ホーナーはふたたびタイヤのグレイニング管理について指摘し、「フェラーリがとくに強い領域だと思う」と私見を述べた。

「彼らが(2023年に初開催された)ラスベガスで強かったことと、ここでの強さは偶然ではない。我々としては、フロント(タイヤ)に厳しいサーキットで改善する必要があるのは確かだ」

 サインツとシャルル・ルクレールによって約2年ぶりのワン・ツー・フィニッシュを決めたスクーデリアは、第3戦を終えた時点でチャンピオンシップの首位に立つレッドブルから、わずか4ポイント差(レッドブル:97点、フェラーリ:93点)に迫っている。レッドブルF1のボスは、戦いが続いていることを認めながらもチャンピオンチームの能力に自身を示した。

「フェラーリは強いチームで、彼らにはふたりの強力なドライバーがいる。そして、彼らはまともなクルマを持っている。今日、我々は厳しい一日を過ごした。彼らはそれを利用したので、またすべてがクローズされたが、まだ21レース残っている」

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