【買って良かった】30年使い続けてまだまだ現役 「ロッキーカップ」の良さを語りたい

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2024年03月29日 18:00  Fav-Log by ITmedia

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長年使った「ロッキーカップ」

 アウトドア用品やキャンプ道具は毎シーズンごとにさまざまな新製品が登場しており、最新の機能性でアップデートされたアイテムがアウトドアライフを快適にしてくれています。

【画像】ロッキーカップのレビュー

 その一方で、変わらない良さを持つアイテムを長く使い続けるのも楽しいものです。今回は、筆者が使い続けている「ロッキーカップ」を紹介します。

●「ロッキーカップ」って?

 ロッキーカップは、ひと言で言えば“シエラカップを深底にしたカップ”です。

 シエラカップはアウトドア用カップの定番。ロッキーカップも金属製の円形のカップにワイヤーのハンドルが取り付けられたデザインで、見た目はほぼシエラカップと同じですが、カップの底が深めにできており、容量もシエラカップに比べて多いものが一般的です。

 容量多めで深底のシエラカップがロッキーカップと呼ばれているわけですが、現在の「シエラカップ」が元々は米国の自然保護団体、シエラクラブの会員向けに作られた「シエラクラブカップ」と同様のカップの総称として使われているように、ロッキーカップにもオリジナルの「ロッキーカップ」(Rocky Cup)が存在していました。

●30年前に買った、オリジナルの「ロッキーカップ」

 筆者が使い続けているのはこのオリジナルのロッキーカップです。30年ほど前の1990年代前半、当時通っていた東京・池袋の登山用品店で購入したものだと思います。値段も含めて記憶がはっきりしないのですが、貧乏学生でも買える程度の値段だったはずです。

 オリジナルのロッキーカップは1980年代、シエラカップの容量に不満を感じた米国のバックパッカーが開発したものだと言われています。容量は1パイント(米国規格なので476ml)とハーフパイントがあり、筆者が持っているのは1パイントモデルです。

 筆者は当時、夏になると登山用ザックにテントなど一式を詰めて北海道などに野宿の長期旅行をしていました。同じようなバックパッカーがザックに吊していたのを見てシエラカップの存在を知ったのですが、実際に買おうと思ったところ、一般的な大きさのシエラカップの使い道がいまいち思い浮かばず、大は小を兼ねるだろうということでロッキーカップを選んだのではないか、と思います。

 このロッキーカップ、サイズは上部の直径が約12cm、底面が約10cm。上部の直径はスノーピークの「ステンレスシェラカップ」(容量310ml)とほぼ同じですが、深さが約6cmとたっぷりとられています。

 ステンレスによるとても堅牢な作りで、重さは実測で約129g。よりコンパクトなスノーピークのステンレスシェラカップが100gであることを考えると、軽量性はそれなりに健闘していると言えなくもないでしょう。

●深底が便利!

 ロッキーカップのメリットは、やはりシエラカップより大容量かつ寸胴型、深底なので安定性が高く、クッカーとして使うのに便利なところでしょう。高すぎず、小さすぎないサイズ感なのでバーナーの上に置いても安心感があります。

 もちろん、水をくんだりお茶を飲んだりと、シエラカップと同じような使い方もできます。ドリンク用のカップとしてはちょっと大きすぎだと思わないでもないのですが、やはり大は小を兼ねるの精神で、野外で寝泊まりする時はできるだけ荷物を減らしたい筆者にはとても便利なカップです。

 十数年前、もう1つロッキーカップが欲しいと思って探してみたところ、既にだいぶ前に廃番になってしまったことを知ってがっかりしました。現在、オリジナルのロッキーカップはビンテージギアとして知る人ぞ知る存在になっているようで、ネットオークションで1つ1万円ほどで取り引きされているのを見て驚いたことあります。

 機能性に優れた最新のキャンプギアも魅力的ですが、ともにフィールドで過ごしてきた時間が積み重なった道具たちもアウトドアライフを豊かなものにしてくれると感じています。ロッキーカップ、これからも大切に使っていきます!

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