【RIZIN】“フライ級最強を目指す”神龍誠「ファンを泣かせてばかりなので、そろそろカッコいい姿を見せます」【単独インタビュー】

0

2024年03月31日 12:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

『RIZIN.46』日韓対抗戦3番勝負でイ・ジョンヒョンと対戦する神龍誠 (C)ORICON NewS inc.
 昨年大みそかの初代フライ級王座決定戦で堀口恭司に敗れ、“フライ級最強”から“フライ級最強を目指す”チャレンジャーとなった神龍誠(23)が、春のRIZINに戻って来る。29日開催の『RIZIN.46』で行われる「日韓対抗戦3番勝負」で、昨年のROAD TO UFCに出場した韓国のイ・ジョンヒョン(21)と対戦が決定した。

【動画】神龍誠、日韓対抗戦に意気込み「とりあえず僕が勝ちます」”因縁”堀口恭司にリベンジの思いも【RIZIN】

 以前のように堂々と「最強」と名乗るため“第2章”を歩み始めた神龍に、ORICON NEWSではインタビューを敢行。絶対の自信を持って臨むも返り討ちにされた昨年大みそかの堀口戦や、屈辱の敗戦から再びトップへ駆け上がる意気込み、さらには入場時にかぶっているマスクのこだわりなどをじっくりと聞いた。

■堀口恭司の“うまさ”は「世界のトップどころとの試合で磨かれた技術だと感じました」

――まずは、少し時間が経っていますが昨年大みそか『RIZIN.45』での堀口恭司選手とのフライ級タイトルマッチについてお伺いします。あの試合を経験して、神龍選手が感じたこととは?

【神龍】経験値というか、堀口選手は引き出しの多さがあるなと思いました。戦ってみてすごく強いっていうより、終わったあとに「うまかった」っていう印象が残っています。

――うまさとは、イコール経験ということでしょうか。

【神龍】はい。あの戦い方がデビュー戦では絶対にできないし、10戦くらいやっても「これがダメだったらこれ」っていう動きはできないと思うので、今までUFCで戦ったり世界のトップどころとの試合で磨かれた技術なんだと感じました。

――戦ってみて、まだまだ追いつけないと感じましたか?

【神龍】それは全然ないです。頑張って1〜2年でリベンジしたいです。実際に肌で触れて分かったこともあるので。

――堀口戦は大みそかという大舞台のメインイベントで、注目度も高い試合だったので反響は大きかったのでは?

【神龍】試合が決まった時もすごい反響だったし、負けてしまって応援してくれたみんなをガッカリさせてしまったと思うんですけど、試合後もたくさんの声をいただきました。街で気づかれることも増えてきて、たまに電車とかで声をかけられます。知名度が上がるのはうれしいんですけど、僕は人見知りなんで話が続かないです(苦笑)。「応援してます」「ありがとうございます」で終わっちゃう感じなんですけど、話しかけてもらっても大丈夫です。

――RIZINで勝ち続けて、もっとメジャーになりたい?

【神龍】もちろんそういう思いもあります。やっぱり注目されてなんぼだと思うし、試合を見てもらって僕の強さや戦い方、それに格闘技そのものをもっと広めたいです。

――堀口選手から試合後に「ATTに練習においでよ」と声をかけられましたが、神龍選手は「リベンジしたいので行かない」と拒否していました。最近は朝倉海選手をはじめ海外で修行するファイターが増えていますが、海外での練習には興味はありますか?

【神龍】もちろんあります。ATTには行かないですけど他のジムは考えていて、次の試合が終わったらどこかに行きたいなと。今まで海外の大きなジムで練習をしたことがなくて、経験したいですね。大きなジムはアメリカが多いですけど、最近はタイのタイガームエタイに行く選手も多くて、UFCファイターもいると聞くのでまずは近くのタイから行くのもいいかな。

――朝倉海選手や朝倉未来選手の所属ジムが、海外のメガジムを目指してコーチ陣や設備を充実させた「JAPAN TOP TEAM」となりましたが、興味はありますか?

【神龍】コーチがいっぱいいて、それぞれの担当トレーナーもいるのはすごいと思うので、タイミングが合って行けたら行ってみてもいいかなと思っています。

■イ・ジョンヒョン戦は「初めての年下との試合で、自分も年を取ったなって(笑)」

――次の試合について、イ・ジョンヒョン戦のオファーを最初に聞いた感想は?

【神龍】日韓対抗戦でやるって聞いて、自分がRIZIN代表に選んでもらったことは率直にうれしかったです。今までずっと年上の選手との試合だったのですが、今回が初めて年下との試合なので、キャリアを重ねてきたな、年を取ったなって思いました(笑)。

――相手はROAD TO UFCに参加していましたが、そこは気になった?

【神龍】優勝したわけじゃないので、特に何も気にしてないです。

――デビューから快進撃だった神龍選手ですが、昨年4月の北方大地が最後の勝利で、白星が遠のいています。

【神龍】去年4月の大阪大会で勝って1年ぐらい経つので、今回は勝ってみんなで喜びたいですね。7月に目ん玉やられてショックを受けて、大みそかに試合でやられてショックを受けて、ファンのみんなを泣かせてばっかりで、そろそろ僕のカッコいいところを見せたいなって思っています。

――堀口選手へのリベンジを目指していくと思いますが、その堀口選手はUFC挑戦を表明しています。

【神龍】そこは気になります。堀口選手がUFCに行くとなっても僕はすぐに追いかけることはできないので。だったらUFCに一番行きやすいのはRIZINのチャンピオンになることなので、まずはベルトを目指そうと思っています。堀口選手がいてもいなくても必ずUFCに行かないといけないし、必ずRIZINフライ級のベルトも取ります。

――そのために次の試合はいい勝ち方も求められますね。

【神龍】そうですね、しっかりフィニッシュしようと思っています。

――大きなケガがなかった場合、次はどのくらいのペースで試合がしたいですか?

【神龍】僕は1年で4試合はやりたいんです。去年の大みそかもノーダメージだったので、マネージャーに「すぐに試合をやりたいです」ってお願いして、2月でも3月でもやれたらと思っていたのですが、ちょっと時間がかかって4月に決まりました。僕はあまりケガをするタイプでもないし、まだ若いので隔月くらいで全然やれます。あと、やっぱりお金も稼ぎたいので、モチベーションはそこにあったりします。

――ファイトマネーはどういうことに使うのでしょう?

【神龍】家賃ですね。今は千葉に住んでいますが練習に行きやすいように都内に引っ越す予定ですし、地元の宮城にも家があるので。

■大みそかの入場曲「ウルトラセブン」は大好きな漫画の“最強キャラ”をイメージ

――もう少し神龍選手のパーソナルな部分についてもお伺いします。入場時のマスクがトレードマークになっていますが、なぜマスクをかぶるようになったのでしょうか?

【神龍】もともとプロレスが好きで、憧れもあったしプロレスの色を出すためにかぶり始めました。デザインは「神龍」なので龍をイメージしてトサカを付けています。最近は試合ごとに新しいマスクを作っていて、今は次の試合のデザインを相談中です。

――試合ごとのテーマはあるのでしょうか?

【神龍】なるべくコスチュームに合わせたくて、色とか雰囲気は毎回変えています。カラフルだったり、去年の大みそかは真っ白だったり、いろんなパターンでやっていきたいです。次の試合のイメージもあるのですがまだ言いたくないので(笑)、試合当日を楽しみにしていてください。

――格闘技の入場でマスクといえば桜庭和志選手が元祖ですが、意識しましたか?

【神龍】意識はしていないですけど、同じになっちゃったなって感じです(笑)。

――去年の大みそかの試合では、入場曲のイントロに「ウルトラセブン」の曲をミックスしていました。

【神龍】僕は漫画『はじめの一歩』が好きで、鷹村守っていう世界チャンプの最強キャラクターの入場曲が「ウルトラセブン」なので、その人みたいになりたいなという思いを込めてやってみました。

――「ウルトラセブン」のあとは曲が「Danza Kuduro」に変わりましたが、あの曲を選んだ理由は?

【神龍】映画『ワイルド・スピード』の曲で、みんな親しみがあってテンションが上がると思って選びました。盛り上がりづらい知らない曲よりみんな知ってる曲がいいし、「誰ともかぶってないところを選ぶんだ」って感じでカッコいいって思ってもらいたいですね。お客さんが盛り上がると僕自身もアガるんで。

――前回はメインイベントで、今回も日韓対抗戦なので試合順は後ろの方になりそうですが、個人的に試合順はどの辺が好きですか?

【神龍】後ろすぎるのも…って感じですね。メインから3〜4試合前くらいが緊張しなくていいかな。去年の大みそかは緊張っていうより待ってる時間が長くて、アップするタイミングが分からなくてちょっと早すぎたんです。そういうことがあったので、次はもうちょっと早めのほうが分かりやすいかなと。

――最後の質問です。現在の格闘技人気を語るうえでBreakingDownという存在は欠かせないと思うのですが、神龍選手はどのように見ていますでしょうか?

【神龍】BreakingDownがあることによって格闘技を見る人が増えているのは、間違いないと思います。あれは格闘技ではないけれど、その枠はあってものいいのかなと。ただ、「格闘技です」「格闘家です」っていうのは、ちょっと違うなって思います。僕はYouTubeでたまに流れてくるのが目に入るくらいで、「なんか喧嘩してるな」くらいの認識ですね。

●『Yogibo presents RIZIN.46』対戦カード
◆フェザー級タイトルマッチ
【王者】鈴木千裕 vs. 【挑戦者】金原正徳
◆日韓対抗戦3番勝負
・バンタム級
中島太一 vs. キム・スーチョル
・フライ級
神龍誠 vs. イ・ジョンヒョン
・バンタム級
倉本一真 vs. ヤン・ジヨン
◆ワンマッチ
・バンタム級
牛久絢太郎 vs. 太田忍
・フェザー級
中原由貴 vs. ビクター・コレスニック
・フェザー級
山本空良 vs. イルホム・ノジモフ
・フェザー級
高木凌 vs. 西谷大成
・フェザー級
鈴木博昭 vs. YA-MAN
・ライト級
“ブラックパンサー”ベイノア vs. 井上雄策


動画を別画面で再生する



    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定