トヨタの2024年1勝目に豊田会長「“壊してくれて”ありがとう」。テスト時の苦労明かす/WRCケニア

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2024年04月01日 09:10  AUTOSPORT web

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2024年WRC第3戦サファリ・ラリー・ケニア エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)
 3月31日(日)、WRC世界ラリー選手権第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日となるデイ4が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からは3台のトヨタGRヤリス・ラリー1が出走。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は、デイ2から築き上げたリードを守り切って総合優勝を飾った。

 勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)も、タイヤトラブルなどによるロスを最小限に抑えて総合2位でフィニッシュ。2台は2024年シーズンで初の表彰台獲得となった。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、3台のなかでもっとも多くのタイヤトラブルに見舞われたが総合順位は4位、日曜日のみの順位で競うスーパーサンデーでは3番手でフィニッシュし、過酷な戦いを強いられつつも多くのポイントを獲得している。

 サファリ・ラリーをこれまでも多く制してきたトヨタの活躍に際し、TGR-WRTの豊田章男会長は今大会前に実施したポルトガルでのテスト時のエピソードにも触れながら、2024年シーズン初勝利を讃える想いを綴っている。

 そんな豊田会長のWRCサファリ・ラリー・ケニア後のコメント全文は以下のとおりだ。

* * * * * * *

チームのみんな、今シーズン初勝利、サファリ4年連続優勝おめでとう!

カッレ(・ロバンペラ)、ヨンネ(・ハルットゥネン)、2年ぶりのケニア勝利おめでとう!丁寧なドライビングで荒れた道をノートラブルで走り切ってくれてありがとう!

(勝田)貴元、アーロン(ジョンストン)、2年ぶりのケニア表彰台おめでとう!毎日走り切れてよかった!

 ラリースウェーデン後のポルトガルテストは、大雨で大変だったと聞きました。しかし、チームから私に届いたのは「“幸いにも”大雨が降って、たくさん部品が壊れました!」という、うれしそうな報告。例年と異なり雨季の開催となったサファリ・ラリーに向けて、エンジニアやメカニックたちはラリーが始まる直前まで雨対策などの改善を続けてくれていたそうです。

「幸いにもたくさん壊れた」という言葉を聞いたとき私は、GRヤリスのエンジニアたちがマスタードライバーの私にいつも言ってくれる「モリゾウさん、クルマを壊してくれてありがとうございます」「これでクルマがもっと強くなります」というセリフを思い出しました。今回はチームを代表して、私からポルトガルの大雨に「壊してくれてありがとうございます」「これでトヨタGRヤリス・ラリー1がもっと強くなりました」「おかげで今季初勝利が叶いました」と言いたいと思います。もちろんギリギリまでクルマを改善してくれたチームメンバーたちにも、感謝しています。

 みんな、ありがとう!

 同じ道でも季節や天気が変われば違う道になる…。そんな道で戦うからクルマはもっと強くなって、もっといいクルマづくりが進んでいく…、ラリーはそういう競技だと思っています。次からは2週間インターバルでのラリーが続きます。チームのみんなも体に気をつけながらもっといいクルマづくりを続けていってください。

 よろしくお願いします。

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