スーパーGTで今季から導入のリザーブドライバー制度が改訂。登録人数や資格に変更あり

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2024年04月01日 22:10  AUTOSPORT web

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2024スーパーGT富士公式テスト STANLEY CIVIC TYPE R-GT
 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、3月8日付けで今季からスポーティングレギュレーションの付則11として『リザーブドライバー制度』を導入することを発表しているが、この制度が一部改訂を受けている。主な変更点を紹介しておこう。

 スーパーGTでは今季から、レギュラードライバーが急病や怪我等に見舞われた際、リザーブドライバーに交代できることがスポーティングレギュレーションの付則11として盛り込まれた。そのドライバーが所属していたチームはこれまで、もしレースウイークに入ってから急病や怪我が合った場合はレース途中でリタイアを強いられていたが、この制度によってそれを防ぐことができる。

 すでにこの制度は3月8日に発行されたブルテンNo.008-Sの中で記載されていたが、3月28日付けでこの内容が一部改訂された。主な変更点としては、登録できる人数とリザーブドライバーの資格だ。

 まず登録できる人数は、当初300kmレースでは全チームが、長距離レースでは第3ドライバーを登録しないチームがリザーブドライバーを登録できるとされていた。しかし、今回の変更で下記のとおりに改められた。

300kmレース:レギュラードライバー2名、リザーブドライバー最大2名
長距離レース:レギュラードライバー2名の場合、リザーブドライバー最大2名
       レギュラードライバー3名の場合、リザーブドライバー1名

 可能性としてはほとんどないだろうが、もし仮にレギュラードライバーが2名とも急病や怪我等に見舞われた場合、リザーブが2名が登録されていればリタイアは免れることができるだろう。

 また当初は、レギュラードライバーとして登録されたドライバーを、他のチームがリザーブドライバーとして登録することはできなかったが、今回の改訂にともない、GT300チームが1名以上のリザーブドライバーを登録、あるいは第3ドライバー登録が可能なレースで当該GT300チームの合意が得られていれば、GT500チームがGT300チームのレギュラードライバーを登録できるように変更されている。

 なお予選終了後にレギュラードライバーをリザーブドライバーに変更した場合、決勝中にドライブスルーペナルティが課せられていたが、もしGT300のレギュラードライバーがGT500のリザーブとして交代する場合、レギュラーを送り出したGT300チームにはペナルティは課されない。なお複数のチームが同一のリザーブドライバーを登録することは改訂後も可能となっている。

 今季の近い例では、TEAM UPGARAGEの小出峻が富士公式テストではTEAM KUNIMITSUのドライバーとしてGT500をドライブしていたが、こういったメーカー育成ドライバーにとってはGT500側が起用しやすくなる変更と言えるだろう。

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