今回は、せっかくの行事で失敗しないために気を付けたい「親の服装マナー」について、All About 暮らしのマナーガイドの諏内えみが解説します。
入学式に何を着ていくか迷う……
【今回のお悩み】この4月に長女が小学校に入学するのですが、入学式にどのような服装を着て行くべきか迷っています。
せっかくのおめでたい式なので華やかな色の服を着てお祝いしたいと思いつつ、どの程度までが適切か迷うところです。周囲の人を不快にさせたくはないですし、入学式で親が気を付けたい「服装のマナー」はありますか?
好感を持たれる服装とNGな装い
【回答】「よくぞここまで育ってくれた」と感慨深い入学式ですが、お母さま方は着るものに悩む時期でもありますね。
ただし、あくまで主役は子ども。お母さまのファッションを披露する場ではありません。今後お世話になる先生方や保護者の方々に好感を持たれる装いで臨みたいものです。
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好感を持たれる服装のポイント
学校のカラーにより式の厳かさは異なりますが、新生活を祝う意味で明るめの装いがふさわしいでしょう。原色は避け、ピンクやブルー系パステル、ベージュ、オフホワイトなどがおすすめです。ネックレスはパールが式典に適しています。二重三重にして華やかさを出してもいいでしょう。
持ち物はオーソドックスな小ぶりの革のハンドバッグに、スリッパや配布された資料を入れられるサブバッグというスタイルが定番です。体育館などでの冷え対策にひざ掛けにもなるストールも便利です。
NGな装い
式では学校や先生方に敬意を持った装いが必要です。注目を浴びそうな丈の短いスカートやフリルにレース、リボンが満載の甘々コーデ、大振りピアスやきらびやかなゴールドアクセサリーは控えましょう。なお、ブラックフォーマルに一連のパールは葬儀のイメージとなるためお気を付けください。
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諏内 えみプロフィール
「マナースクール EMI SUNAI」「親子・お受験作法教室 」代表。VIPアテンダント業務を経てスクールを設立。TPOに応じた実践的で好感度の高いマナーや立ち振る舞いをレクチャー。映画やドラマで俳優への所作指導やテレビ出演多数。著書に『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)などがある。(文:諏内 えみ(暮らしのマナーガイド))