自民、痛撃回避に苦心=東京で相乗り「勝利」目指す―衆院3補選

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2024年04月09日 08:01  時事通信社

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時事通信社

首相官邸に入る岸田文雄首相=8日、東京・永田町
 衆院3補欠選挙(16日告示、28日投開票)を控え、派閥裏金事件で大逆風を受ける自民党がダメージの軽減を図ろうと苦心している。東京15区、長崎3区は独自候補の擁立を見送り、直接対決「全敗」を回避。東京15区では小池百合子東京都知事系の候補を相乗り推薦して「勝利」を目指す。

 東京と長崎はいずれも「政治とカネ」を巡る自民離党議員の辞職に伴う補選で、「最初から引き離される展開」(党関係者)。自民は裏金関係議員の処分を決めたものの、混乱収拾のめどは立っていない。茂木敏充幹事長は「わが党にとって擁立しにくい状況もあった」と率直に語った。

 東京15区では8日、小池知事系の「ファーストの会」副代表で作家の乙武洋匡氏が記者会見し、無所属での出馬を表明した。自民は先週、茂木氏らが乙武氏を推薦する方針を前のめり気味に決めている。

 乙武氏は会見で、自民推薦について「ありがたいが現時点で依頼していない」と説明。「裏金問題に激しい憤りを感じている」と語り、自民系に色分けされるのを警戒するそぶりを見せた。

 長崎3区を巡り、自民党本部は一時、擁立を目指したが「首相官邸は絶対に出すなと言っていた」(政府関係者)。不戦敗が決まり、党長崎県連は自主投票で臨む。

 一方、島根1区は自民と立憲民主党が公認候補を擁立し、事実上の一騎打ちとなる見通しだ。自民にとっては本来、細田博之前衆院議長の「弔い合戦」だが、風当たりは強い。細田氏が、組織的な裏金づくりを続けていた清和政策研究会(安倍派)の元会長で、セクハラ疑惑や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係も取り沙汰されたためだ。

 立民は島根を「天王山」(岡田克也幹事長)と位置付け、幹部らが連日のように応援に入る。自民関係者は「保守地盤だが今回は強烈に厳しい」と漏らした。 

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  • 投票率が低いと自民公明が通りやすいので投票しましょうね! ところで選挙時は無所属で当選後に自民入りとかってインチキだと思うのは俺だけかね?
    • イイネ!16
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