西島秀俊、精神科患者役に 青木崇高は柴咲コウの夫役で「蛇の道」出演決定

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2024年04月09日 12:04  モデルプレス

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西島秀俊、青木崇高(C)2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA
【モデルプレス=2024/04/09】俳優の西島秀俊と青木崇高が、女優の柴咲コウが主演を務める日仏共同製作映画『蛇の道』(6月14日公開)に出演することが決定。併せて、場面写真が解禁となった。

【写真】「蛇の道」虚ろな目で前を見つめる西島秀俊

◆柴咲コウ主演「蛇の道」

『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・監督賞を受賞、『スパイの妻』で第77回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞するなど、世界から高い評価を得る巨匠・黒沢清。最新作にして「これまでのキャリアの中で最高傑作ができた」と語るセルフリメイク作品である本作が、日仏共同製作により、完全版“リベンジ・サスペンス”として誕生する。

全編フランスロケ、フランス語にて撮影された本作の主演・新島小夜子役には、柴咲。他人の復讐に協力する謎に包まれた精神科医という難しい役どころを、撮影の約半年前からフランス語のレッスンを受け演じ切った。そして、タッグを組むのは、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した『レ・ミゼラブル』(2019)に出演するなどフランスで注目を浴びる俳優・ダミアン・ボナール。殺された娘の復讐に燃える男・アルベール役を熱演した。

◆西島秀俊、精神科患者役で「蛇の道」出演決定

今回、本作に出演することが発表されたのは、パリで精神科医として働く小夜子の元に通う患者・吉村役を演じ、黒沢監督とは『クリーピー 偽りの隣人』(2016)を含む4作品でタッグを組んだ西島。西島は「黒沢監督と再びご一緒できたこと大変嬉しく思います。あの復讐の物語が再び描かれる、しかも舞台はフランスということを聞き、驚き興奮しました。復讐の果てにはいったい何があるのかが描かれています。これまでに見たことのない物語が待っていると思います」と語る。

今回解禁された場面写真では、精神科医・小夜子のもとへ診察に訪れた吉村が虚ろな目でじっと何かを訴えるような姿、また小夜子の側面にぴったりと立ち、生気の無い顔で見下ろす姿が初公開され、西島が演じるその静かで不穏な存在が、本作でどのように観客の心をざわめかせるのか期待が高まる。

◆青木崇高、柴咲コウの夫役に

小夜子の夫・宗一郎を演じたのは青木。青木は「国内外に多くのファンを持つ黒沢 清監督の作品に関われたこと、同じ日本人としてとても誇らしく思いました。この映画を世界のより多くの方に観ていただきたいです」と語る。

場面写真では、薄暗い殺風景な部屋でパソコンに向かい、パリに住む小夜子に語りかけている姿をみることができる。しかし、その画面を見つめる小夜子の表情は氷のように冷たく、この夫婦の間に流れる溝の深さが計り知れないことが伺える。

黒沢監督は「西島さん、青木さん共に、この映画に素晴らしい多様性と華やかさと、そしてただならぬ緊張感とをもたらしてくれました」と語った。

美しいフランスのロケーションに息をのむと同時に、得体のしれない緊張がラストまで疾り続ける本作。娘を殺害された父。その復讐に手を貸し、真相をともに追い続ける精神科医。精神を病んだ日本人の吉村。そしてオンラインで登場する小夜子の夫、宗一郎。類を見ないほどの徹底的な復讐の最後に待つものは一体何なのか。(modelpress編集部)

◆黒沢清監督コメント

西島さん、青木さん、共にたった1日のパリロケでしたが、この映画に素晴らしい多様性と華やかさと、そしてただならぬ緊張感とをもたらしてくれました。現場では、柴咲さんも久しぶりの日本語の芝居でずい分リラックスしていらっしゃいましたが、いざカメラが回り始めると、互いの腹を探り合うような、お2人との不穏なやりとりに、フランス人スタッフたちもただただ圧倒されていたようです。

◆西島秀俊コメント(吉村役)

黒沢監督と再びご一緒できたこと大変嬉しく思います。『蛇の道』はとても好きな作品です。あの復讐の物語が再び描かれる。しかも舞台はフランスということを聞き、驚き興奮しました。

私が演じた吉村は、監督が実際に会ったことのある人物にインスパイアされて出来上がったと伺い、現場で一緒に人物像を作り上げていきました。作品をご覧になる皆様に吉村という人間がどのように映るのかとても興味があります。そして柴咲さんと再び共演し、その鋭い感性と高い集中力に引き込まれる事で、小夜子と吉村の独特の緊張感を生み出すことが出来たのではないかと感じています。『蛇の道』は復讐の果てにはいったい何があるのかが描かれています。これまでに見たことのない物語が待っていると思います。

◆青木崇高コメント(宗一郎役)

緊張と狂気をはらんだ物語とは全く違って、現場の雰囲気は監督のお人柄が映し出されているような、とても温かく心地のよいものでした。フランスの現地スタッフに敬意を払いながら、1カットずつ丁寧に撮られる姿はとても印象的でした。

主演の柴咲さんは、撮影前からしばらくフランスで生活されていたからなのでしょう、佇まいがしっかりと馴染んでいて、大変驚きました。また立ち姿がとても美しく感じました。国内外に多くのファンを持つ黒沢清監督の作品に関われたこと、同じ日本人としてとても誇らしく思いました。この映画を世界のより多くの方に観ていただきたいです。

◆「蛇の道」あらすじ

何者かによって8歳の愛娘を殺された父、アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)。偶然出会った精神科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、殺意を燃やす。

“誰に、なぜ、娘は殺されたのか”。

とある財団の関係者たちを2人で拉致していく中で、次第に明らかになっていく真相。

“必ずこの手で犯人に報いを——”

その先に待っているのは、人の道か、蛇の道か。

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