風力タービン巡り中国企業調査＝政府補助金で競争ゆがめた疑い―欧州委

　【ブリュッセル時事】欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のベステアー上級副委員長（競争政策担当）は９日、米国で講演し、風力発電のタービンを提供する中国企業に対する調査を始めたと明らかにした。政府補助金を受け、ＥＵ域内の競争をゆがめた疑いがあるという。

　ベステアー氏は、社名は公表しなかったものの、フランスやスペインなど５カ国での風力発電事業を調査する方針を示した。ＥＵの調査や規制は「中国の成功を制限するものではない」と述べつつも、域内での競争は「ルールを守らなければならない」と強調した。