皇族減少対策、本格検討へ=GW前後にも与野党協議

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2024年04月11日 08:01  時事通信社

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時事通信社

記者会見する額賀福志郎衆院議長=2023年10月、国会内
 皇族数の減少対策を巡り、与野党は4月下旬から5月上旬の大型連休(GW)前後にも、本格的な協議を始める。野党各党や公明党は既に見解をまとめており、自民党も月内をめどに意見集約する方針。女性皇族が結婚後も身分を保持する案などが軸となりそうだ。

 安定的な皇位継承に関し、額賀福志郎衆院議長はこれまで、各党協議の開催に再三意欲を示してきた。9日には「大型連休前後でスタートを切れればいい」と踏み込んだ。

 政府の有識者会議は2021年、皇族数の確保策として(1)女性皇族が結婚後も皇室に残る(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍復帰する―の2案を併記。一方で皇位継承の具体策は「機が熟していない」と先送りした。

 野党内では、立憲民主党が「女性宮家」創設の議論を求める立場。日本維新の会と国民民主党は、男系男子の皇籍復帰に理解を示している。公明も今月、有識者会議の2案に賛同する意見書を衆参両院議長に提出した。

 出遅れ気味だった自民は、岸田文雄首相(党総裁)が3月の党大会で「皇族数確保の具体的方策を取りまとめ、国会で検討を進める」と表明。その後、麻生太郎副総裁をトップとする懇談会を2回開催した。党関係者は「有識者会議の案を尊重しつつ、月内には集約したい」と語る。

 与野党協議は、上皇さまの天皇退位を議論した際と同様、衆参議長の下に与野党代表者が集まる形式となる見通し。自民幹部は「各党ともそれほど立場に差はない。今国会で結論が出る可能性もある」との認識を示した。 

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  • 皇室並びに皇族を日本から殲滅しようと画策しているのはアカとバカだけ。
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