衆院、政治改革特別委を設置＝月内にも初開催

　衆院は１１日の本会議で、政治改革特別委員会の設置を議決した。自民党派閥の裏金事件を受けた対応で、月内にも初開催。与野党は再発防止のため、政治資金規正法改正の議論に着手する。

　政治倫理確立・公職選挙法改正特別委員会を改組。委員数は５人増やし、４０人体制とした。各会派ごとの割り当ては自民党・無所属の会２２人、立憲民主党・無所属８人、日本維新の会・教育無償化を実現する会４人、公明党３人、共産党１人、国民民主党・無所属クラブ１人、有志の会１人。

　委員長は自民党の石田真敏元総務相が務め、同党の木原誠二幹事長代理、立民の野田佳彦元首相が委員に名を連ねる。参院も１２日に設置する。

　規正法改正を巡り、自民、公明両党は来週から実務者協議を始める見通し。与党案の取りまとめを急ぐ。

　一方、野党は政治改革特別委で引き続き裏金事件を追及する構え。立民の長妻昭政調会長は１１日の記者会見で「自民党のぬるい処分で一件落着にしてはならない」と強調した。