稲垣吾郎、代理出産描くドラマでの内田有紀との夫婦役は「同級生とかに会ったような感じ」

　俳優の石橋静河、稲垣吾郎、内田有紀が12日、都内で開催された4月30日スタートのドラマ『燕は戻ってこない』（NHK総合／毎週火曜22時、BSP4K／毎週火曜18時15分）試写会・出演者会見に出席。「代理出産」をテーマにした本作での内田との夫婦役について、稲垣は「同級生とかに会ったような感じ」と笑顔で語った。

【写真】共演の石橋静河、内田有紀と会見に登場した稲垣吾郎

　本作は、桐野夏生による小説『燕は戻ってこない』のドラマ化。お金も夢もない29歳の派遣社員・リキ（石橋）、元トップバレエダンサーで自らの遺伝子を継ぐ子を望む基（稲垣）、その妻で不妊治療をあきらめた悠子（内田）、それぞれの欲望が「代理出産」を通じて交差する様を描く。この日はプロデューサーの板垣麻衣子も出席した。

　代理出産などについて詳しく知らなかったという石橋は「扉を開けてみたら、本当にいろんな問題というか。倫理的なことだったり、それぞれの立場から見えるものが、あまりにも違うので。そこにすごく動揺しましたね。この作品を通して、私自身学んでいっている最中ですね」とコメント。

　同世代の内田と芝居での共演経験はなかったという稲垣は「不思議なんですよね。内田さんって言っているけど、内田さんは僕のことを稲垣君って呼んでくれているし（笑）。すごく嬉しいです。同級生とかに会ったような感じがして」と夫婦役での共演を楽しんでいる様子だった。

　稲垣が、纏う空気感が似ているのかもしれないと語ると、内田も「最初から同じ空間に暮らしているような気持ちにさせていただけた」と称賛。呼び方に関しては「稲垣さん、稲垣くん、吾郎くん、吾郎ちゃん」などがあるそうで、内田は「チャーミングすぎて」と笑顔を見せ、これを聞いた石橋は「羨ましいなと。私はずっと1人で孤独なシーンが多いので（笑）」と話していた。

　その後、代理出産に対する自身の考えを問われた稲垣は「僕自身が、あまり自分のDNA・自分の何かを遺すっていうことに対して、あまりこだわりがなく今まで生きてきたので。そこはいろいろ考えるきっかけにはなりました。だからといって、今自分が何か変わったっていうわけではないんですけれども」と答えていた。

　ドラマ10『燕は戻ってこない』は、4月30日よりNHK総合にて毎週火曜22時、BSP4Kにて毎週火曜18時15分放送。