「シュクメルリ」で世界から注目の「松屋」 新作はポーランド大使館からの「1本の電話」がきっかけで開発<取材レポ>

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2024年04月18日 13:30  クランクイン!トレンド

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ポーランド大使館の思いを受けて開発した「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」  クランクイン!
 ジョージアの「シュクメルリ」、フランス“ロワール地方”の家庭料理「フリカッセ」、ペルーの「ロモサルタード」、マレーシアの「ルンダン」など、これまでさまざまな世界の味わいを表現してきた「松屋」。4月23日(火)からは、「ポーランド人も認めた」という触れ込みの新メニュー「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」を発売する。実はこの商品、ポーランド大使館からの1本の電話がきっかけで商品化が決定したという。これまで世界のローカル料理にフォーカスしたメニューを販売してきた「松屋」だが、大使館のような海外のオフィシャルな組織とともに商品開発を行うのは今回が初めて。日本ではあまりなじみのないポーランド料理を、果たしてどのようにして商品化したのだろうか? 「松屋」の挑戦の道のりを聞いた。

【写真】バターがとろ〜り! 背徳感あふれる、松屋「ミエロニィハンバーグ」の食べ方

■ポーランド大使館からの思いを受け、商品化

 今回登場する「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」は、ハンバーグを、牛、豚、鶏の肉を使ったコク深クリーミーな濃厚きのこソースで煮込んだ一品。ヨーグルトの爽やかさの中に感じるクリーミーさ、オールスパイスの香り、そして醤油とほんのわずかなカレー粉で絶妙なスパイス感が出るように仕上げた。

 ご飯によりあうようにと、今回は「バターライス」とともに提供。ライスの上にソースをかけると、バターがとろ〜りとろけだす。ぱくりと口に運ぶと、濃厚なソースの旨味とバターがマッチし、背徳感あふれる病みつきになる味わいを楽しむことができる。

 そんな本商品の始まりは1本の電話だった。2023年12月頃にポーランド大使館から「ポーランドの食文化を日本に広げたい」との連絡を受け、「松屋なら(ポーランドの)味を広げてくれる」との思いに答えたく、商品開発がスタートした。

 日本ではなじみのあるポーランド料理が少ないことから、レシピ本を見たり、ネット検索をしたり、大使館のシェフが作る料理を参考にしたりして商品化を進めたという。当初はポーランドの伝統的な煮込み料理「ビゴス」(ザワークラウト、肉、きのこなどの煮込み)を目指していたそうだが、ご飯との相性を考えてアレンジを重ね、現在の味わいにたどり着いた。

 実際にできあがった商品をポーランド大使館の方に試食してもらった際、「ポーランドを思い出す味」とのことから、ポーランド語で「ひき肉」という意味を持つ「ミエロニィ」を提案してもらい、今回の商品名に決定したという。

 そんな本商品は、地域を限定した2月のテスト販売では、目標の1.5倍を売り上げ、SNSでも大きな反響があったという。今回の全国販売を前に、メニューの開発担当者は「ぜひポーランド風の味わいを楽しんでいただけたら」と思いを語った。

 ちなみに、ポーランドのほかにもリトアニア、オーストリアの関係者からも提案を受けているそう。世界から注目を受けている「松屋」だが、今後も看板商品である「牛めし」を主軸としながらも、「ご飯に合う開発ができるものであれば全国販売を目指したい」と意気込んだ。

【「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」概要】
発売日:4月23日(火)10時00分〜
販売場所:全国の「松屋」 ※一部店舗を除く
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