現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人：68歳男性同居家族構成：本人、妻（67歳）
居住地：福岡県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：500万円
現在の貯蓄額：預貯金300万円、リスク資産3600万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金46年
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：なし（受給年齢を繰り下げ）老齢厚生年金（厚生年金）：12万3000円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし
配偶者の年金や収入：年金150万円（年額）、給与60万円（年額）
「退職しても仕事をしないと不安」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「年金をしっかり納めても受給できる年齢は上がるし、年金のもらえる金額は上がらないので退職しても仕事をしないと老後にかなりの不安をもっているから」と語っています。
ひと月の支出は約「20万円」。夫婦の年金だけでは「年に1〜2回足りない月がある」と回答されています。
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「パート収入は孫や旅行のために」
年金で足りない支出については「毎月平均して少しは（年金が）残るので、その残った貯蓄から補填したり、パートで得た収入で補填」しているとのこと。現在は事務処理の仕事をしていて、金額は不明ですが一定の収入を得ている様子。「孫に色々な物を買ってあげたり旅行をしたりと楽しめる余裕が欲しいから仕事をしています」とその理由を明かします。
また「健康の為でもあるのですが、経済的にも外食はほとんど控えるようにしています。生活費で食費が一番出費率が高いからです」と支出を抑えるため節約にも心掛けていると言います。
「ある程度年金をもらえている方だと思うが……」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「しっかり勉強して、給与のしっかりした会社に勤め、個人年金やNISAなどの投資をやり、老後に備える知識をもっと持っておけば良かった」と回答。最後に、今の生活を「年金をあまりもらえない人たちもいる中で、私達夫婦はある程度もらえているのでありがたく、喜びです」と謙虚に語るいっぽうで、「年金が無くなる事はないでしょうが、減らされる事があるのではと不安です。また、物価が上昇する中で、生活ができるのか不安です」と本音を漏らしておられました。
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(文:あるじゃん 編集部)
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