村上弘明、医者から「放っておいても大丈夫」と言われるも大腸がんを発見!検査を受けさせた妻のひと言

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2024年04月20日 18:10  週刊女性PRIME

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村上弘明

 2018年に大腸がんと診断され手術を行っているものの、その後は投薬治療などもなく健康そのものだという村上弘明さん。転移もなく寛解したのは“超初期”ステージ0で見つけられたことが大きい。発見できたのは妻のおかげと村上さんは振り返る―。

ドクターからは“放っておいても大丈夫”と毎回言われいた

 50代に入って以来、元モデルで妻の都さんからのすすめで年に1回受けていた人間ドック。そこでの内視鏡検査で、大腸内にポリープがあると指摘されたことが何度かあった。

とはいえ悪性ではなく、ドクターからは“放っておいても大丈夫”と毎回言われ、その場でポリープの切除をしてもらいました

 検査は年に1回が2年に1回になり、それが3年に1回に。そんな村上さんに“待った”をかけたのが、都さんだった。

ウチのカミさんから“(内視鏡検査を)しばらく受けてないでしょう? そろそろ受けたほうがいい”と言われて。それで久々に受けたのが、2018年の1月か2月のことでした

 ちょうどそのころは俳優業の仕事が立て込んでいた時期。妻からのすすめがなければ、おそらく内視鏡検査までは受けなかった。

 気乗りせず受けた検査ではあったが、村上さんは医師からショッキングな言葉を聞く。切除したポリープの先端にがん化の疑いがあり、将来、本格的ながんになる可能性ありと言われたのだ。

 ポリープの切除は内視鏡でもできるが、がん化したポリープは下手に切除すると、腹腔内でがんが飛び散る可能性もあるという。

 医師から提案された治療法は腹腔鏡による手術。腹部に小さな穴を開け、ハサミのついた腹腔鏡を差し入れて患部を切除するので、周辺にがんが散るリスクを避けられるという。

 がんの可能性のある患部の前後10センチずつ、計20センチほどを切り取るという手術。仕事の調整をして実際に受けることができたのは、3か月後のことだったという。

全身麻酔の手術でしたから、麻酔を受けたらもうコロッと意識がない状態に。4時間後に目覚めたとき感じたのは、意外にも“久々にぐっすり眠れた”という満足感でしたね(笑)。呼吸のための管が入れられていたので息がスムーズにでき、ぐっすりと眠れたんです。実は“睡眠時無呼吸症候群”なので、こんなに爽やかな目覚めは久しくなかったと

 幸運なことに、切除後の検査でがんは粘膜内(上皮細胞内)にとどまった超初期のステージ0。あのとき、都さんからの内視鏡検査のすすめがあったからこそと、感謝の思いで振り返る。

 以来、村上さんは、以前にも増して健康には気を使うようになった。

運動はほぼ毎日。家の周囲はアップダウンが多いので、上り坂を軽く走り、平面では歩いて最後の上り坂でダッシュを2回。それを嵐の日以外、1時間ぐらい行っています

 もちろん、人間ドックも内視鏡検査も定期受診中。健康そのものの村上さんだが、唯一の例外は花粉症に悩まされていることだという。

僕は田舎育ちで花粉症はなかったんです。田舎って家畜が近くにいますから、免疫が鍛えられて花粉症にはならない。それがなぜなったかというと、『柳生十兵衛七番勝負(2005年)』が原因

 杉の木が村上さん扮する柳生十兵衛の行く手を阻むシーンがあった。その杉の木を、村上さんが刀でバッサバッサと斬って進む。撮影が終わったころには髪から衣装までが花粉で真っ白に。

妻の手料理で支えられている

その夜からおかしくなった。花粉の受容量が、その日一日で満杯になってしまったみたいです(笑)

 とはいえ薬は飲まない主義。舞台や収録の本番など、緊張すべき場面では花粉症の症状はなぜか出ない。であれば、花粉症は気持ちからくる可能性もあるし、何より薬に頼るより自然治癒力を高めるほうが、ずっと大切だと思うからだ。

 そして、こだわっているのが食。 

身体をつくるのは食べるもの。だから一番肝心なんです

 ロケに入れば3食ロケ弁も避けられない仕事柄、在宅時には外食は極力控え、都さんの作る野菜たっぷり料理を食べるようにしている。

幸せなことに、ウチのカミさんは料理がうまくて。有機野菜を使うなど、気を配ってもらっています。ホントのところは子どもたちのため丁寧に料理をしているので、僕はそのおこぼれにあずかっている状態ですけれど(笑)

 日頃から生活の主導権は都さんが握り、食事の管理や健康状態の把握もすべておまかせ。まったく頭が上がらないという。 

僕は東北の陸前高田の出身とあって子どものころは魚介が中心、牛肉を食べたことがなかったんです。その反動もあってか、独身時代は“何が食べたい?”と聞かれると、必ず“牛肉とワイン。それか焼き肉”。振り返ってみれば、それが大腸がんの一因になったのかもしれません。戦後、食が欧米化し、肉食が多くなって大腸がんは増加したとも聞きますから

 都さんのモットーは“身体は食べたもので作られる”。近い将来、自然食カフェ経営を目指し、“出張料理人”の活動を始めているほどだ。

僕の身体は妻の手料理で支えられています。この先もよろしくと思っています(笑)

取材・文/千羽ひとみ


むらかみ・ひろあき 1956年生まれ、岩手県出身。’79年に『仮面ライダー』で俳優デビュー。端正なルックスと確かな演技で、『必殺仕事人』シリーズ、『白い巨塔』など時代劇から現代劇まで幅広く活躍。岩手の魅力を発信する岩手県公式PRサイトの動画で、ナビゲーターを務めている。6月22日(土)、23日(日)明治座朗読劇シリーズ『細雪』に出演。

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