メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆

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2024年04月25日 12:00  AUTOSPORT web

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2024年F1第5戦中国GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
 メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表の形勢を逆転させようとしており、F1第5戦中国GPの終わりに、2026年初頭にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をメルセデスに迎えたいと考えていることを明らかにした。

 メルセデスが支配的だった2014年から2021年にかけての8年間、ホーナーはウォルフに影響を与える方法を見つけようと頻繁に試み、チーム内の状況を不安定にしようと目論んでいた。しかし、今や毎週のように勝利を収めているのはレッドブルとフェルスタッペンだ。ウォルフはゲームを始めようとしているが、ホーナーがそれを楽しんでいるようには見えない。

 W15が上海では5番目に速いマシンに過ぎなかった理由を簡単に分析したウォルフは、ドライバー市場について話すことに決め、フェルスタッペンが来年もレッドブルに残るのはいいことだと示唆する一方で、2026年シーズンに関してフェルスタッペンのマネジメント陣と本格的な交渉が行われていることをほのめかした。

 その上、ウォルフはフェルスタッペン家に契約を売り込んだのは彼ではないことを示唆し、次のように語った。

「マックス、ヨス(・フェルスタッペン/マックスの父)、レイモンド(・フェルミューレン/マネージャー)に何かを売ることができる者は誰もいないと思う。彼らのモータースポーツに対する理解は一体になっており、何を言ったところで何も変わることはない。彼らにとっての問題は、多くの要因を考慮した上で、最善の将来がどこにあると感じるかということだと思う」

 そしてウォルフは、自身のチームのプロジェクトに絶大な自信を示して次のように主張した。

「我々は2026年に向けて非常によい位置にいると考えている。我々は、パワーユニット、バッテリー、燃料について自ら設定した目標に野心的だ。そしてまずまずのシャシーを製造することができれば、価値のある提案となるだろうが、それは誰にもわからない」

 またレッドブル内部でのホーナーのスキャンダルによって引き起こされた不安定な状況を標的にしたウォルフは、フェルスタッペンがチームのためにレースをするにあたって満たしたい唯一の基準は、最速のマシンを持つことではないかもしれないと、自身の視点から説明した。

「ドライバーが加入するにあたって、役割を果たす要因はたくさんある。最も理論的な根拠から考えると、『最速のドライバーに最速のマシンが与えられる。しかしそれが、今いる場所にいる唯一の理由かどうかは分からない』と言うことができるだろう。言ってみれば、素直な心の持ち主にとって、それはそのマシンに留まる唯一の理由になるかもしれない」

「しかし他の要素を深く検討する人もいるかもしれないし、マックスはより深いと私は思う。我々は彼を説得したいだろうか? それは説得という問題だとは思わない。マックスは誰よりもモータースポーツを熟知している。彼は自分にとってよいことだと感じる決定を下すだろう。そして、いくつかの要因が役割を果たすと思う。彼はドミノ倒しの引き金を引くことになるひとりだが、彼が行うつもりのことを誰もが待っている」

 ウォルフは、フェルスタッペンのマネジメント陣との話し合いを始めたのは自分ではないことを明らかにし、次のように述べた。

「我々は多くのドライバーと話し合い、機会を模索している。正直なところ、私は売り込みがとても苦手で、何もしないでいようとしている。誰かや物事を惹きつけるために過剰に売り込むのは、正しい方法ではないということに尽きる。我々は発展の軌道に乗っており、野心的な目標を設定している。強力なレベルでパフォーマンスを発揮するために必要だと考えているものだ」

「もし私がマックスだったら、2025年もレッドブルに残るだろう。だが私はマックスではない。彼には最速のマシンがあるが、他にも要因はあるからだ」

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