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前回からの続き。俺(ツヨシ)は妻のリエと娘のサクラ、息子のハルトと4人で暮らしている。ひとり息子の俺は、幼い頃から両親に「老後のことは頼むぞ」と言い聞かされてきた。父が亡くなる間際にも「母さんを頼む」と念を押された。人見知りなところがある母さんが頼れるのは俺しかいない。母さんはリエにきつくあたることがあるし、子どもたちともうまくいっていない。家族を巻き込むわけにはいかないのだ。俺は母さんのサポートを一手に引き受けて踏ん張っていた。
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母さんとリエの関係は良好とはいえなかった。昔からもめごとが苦手だった俺は自分が間に入ることで、なんとか穏便にことを済ませてきたつもりだった。やがてサクラとハルトが生まれ、こんなにかわいく愛おしい存在がこの世にあるのかと思った。家族は俺の大切な宝物だ。ただ母さんは子どもたちともあまりうまく関係を築けなかった。だったら俺が間に入ればいい。そう思っていた。その後、父さんに病気が発覚した。
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残された母さんは足腰が弱く、誰かがそばでサポートをしていないと生活が難しい状況だった。施設に入ることを望まなかったため「同居」という選択肢も頭をよぎったが、俺の親のことに家族を巻き込むわけにはいかない。俺がなんとかしないといけないと思い、実家に泊まりこんで母さんのサポートをするようになった。しかし自宅に帰るタイミングに限って母さんの具合は悪くなった。母さんには俺しかいない。目の前で苦しんでいるのに放っておくことなんてできなかった。たび重なる俺のドタキャンに、リエから怒られたこともあった。
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俺だって辛かった。家族と一緒にいたかったけれど、目の前で苦しんでいる母さんを放っておくことはできなかった。
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やがて母さんが病に侵されると、俺は会社に休暇をもらってつきっきりでサポートをした。母さんはこの世を去ったけれど、俺にはやり切った感がある。親孝行を終えることができた俺は、意気揚々と自宅に戻ったのだった。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子