『呪術廻戦』のボードゲームはこれまでと何が違う? 発売前に先行プレイしてみた!

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2024年04月27日 10:10  週プレNEWS

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『呪術廻戦 呪霊逃走 -渋谷事変-』のゲームイメージ。本作はもちろん大人も子供も楽しめる内容になっている

ボードゲームカフェの流行や、アナログゲームの販売イベントが開催されて大盛況になるなど、現在ボードゲームシーンは人気急騰中。その潮流に乗るかのように、集英社ゲームズではこれまでに『ONE PIECE』『BLEACH』『ハイキュー!』などの人気マンガ作品を題材にした、ジャンプコミックスと並べられるサイズのボードゲームをリリースしてきた。

そんな中、5月23日(木)には『呪術廻戦』のボードゲーム『呪術廻戦 呪霊逃走 -渋谷事変-』がリリースされる。これまでのボードゲームとは一味違う作品になっているということで、先行プレイを行い、その面白さを探ってみた。

【写真】ボードゲームの使用アイテムは原作イラストをふんだんに使用

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■五条役はすべての呪霊を祓え! 呪霊は五条から逃げ延びろ!

本作のプレイ人数は3〜4人。1人は「鬼役」である五条悟となり呪霊を追いかけ、残りの2〜3プレイヤーは呪霊となって最強の呪術師である五条から一定期間逃げるのがゲームの目的だ。

全7ラウンドがあり、それぞれのプレイヤーは各ラウンドでアクションカードを1枚選択し、移動や様々なアクションを行っていく。そして7ラウンド終了までの間、五条悟が2体以上の呪霊を祓うことができれば五条の勝ち、対する呪霊は五条悟から逃げきることができれば呪霊チームの勝ち。これが基本的なルールである。

原作の「渋谷事変」が舞台だけあって、ステージは地上と地下の9つのエリアに分かれた「渋谷」の街。五条はここで、人間を救出しながら呪霊を祓うために、「いどう」「かいだん」といった基本アクションや、『術式順転「蒼(あお)」』、『術式反転「赫(あか)」』『虚式「茈(むらさき)」』といった能力を駆使していく。


対する呪霊チームは真人(まひと)、漏瑚(じょうご)、花御(はなみ)の3体がおり、2〜3人の呪霊チームのプレイヤーはどれか一体を選びプレイする。呪霊3体も簡単に紹介しよう。

真人は、本作の呪霊の中では最も重要なキャラクター。呪霊は能力使用のために「呪力」が必要だが、真人が「人間落下」というアクションを用いると、人間を任意の場所に配置する(落下させる)ことができ、盤面に人間がいなくなった際に五条悟が発動できる勝利条件「無量空処」を阻止することが可能なのだ。



漏瑚はアグレッシブな呪霊。移動系のアクションを積極的に使用して、場を掻き乱していく立ち回りが特徴である。

花御は、ディフェンシブな行動が得意な呪霊。呪霊チームをサポートする立ち回りができる。

【写真】ボードゲームの使用アイテムは原作イラストをふんだんに使用

■爽快感とスリルにのめり込め!

今回筆者は、使用するキャラクターを変えながら合計3回のプレイをしたが、五条の勝利が2回、呪霊チームの勝利が1回あった。基本的には最強の呪術師、五条悟が勝利しやすいバランスになっており、五条が盤面を縦横無尽に駆け巡り、強力なアクションを用い、ばったばったと呪霊を祓っていく様子は、筆者が今までに体験してきたボードゲームの中でも屈指の爽快感があった。

一方で、呪霊チームでプレイする時は、いつ五条に祓われるか分からない恐怖感の中で、最適な選択を選んで逃げていくというスリリングな体験を味わうことができた。仲間の行動パターンを理解して予想すれば、呪霊同士で協力したり、五条の動きを掻き乱したりすることも可能(呪霊チームの会話はOKだが、選択カードを見せ合うことはNG)。7ラウンドを耐え忍び、五条を封印できた際の達成感は、まるで暗闇の中、駅伝を走り抜けたかのような感覚だった。

どちらの陣営で何度遊んでもプレイヤーを飽きさせない、爽快感とスリルが感じられること間違いナシだ。

【写真】ボードゲームの使用アイテムは原作イラストをふんだんに使用


■原作を再表現したこだわりのボードゲーム

原作での「渋谷事変」では、ハロウィンで賑わう渋谷の雑踏の中、民間人を盾にして五条を封印しようとする夏油傑(げとうすぐる)と名乗る人物と手を組んだ呪霊たちと、五条悟との戦いが繰り広げられる。

そこでは複雑かつ立体的な渋谷駅のホームを活用した戦闘が繰り広げられるが、その模様はボードゲームの盤面である「渋谷ボード」でうまく描写されており、立体的な戦闘描写は、ボードゲーム内でも「真人」のアクション 「人間落下」などでリアルに体験できる。

こういった原作の名シーンたちを、ボードゲーム内でこだわりをもって視覚的に再表現されているのも『呪霊逃走』のよいところ。筆者は本作を楽しむ中で、原作やアニメの魅力についても、これまでにない角度から感じることができた。

その一方で、原作やアニメを知らなくても、またボードゲームに詳しくなくても、ルールはすんなり覚えられ、誰でも楽しめるのも本作の魅力。家族や友人・仲間と遊ぶ際に持ち込んでみて、初めての人がいても何ら問題なし。「ケイドロ」でいう「最強の警官」が五条、そして呪霊チームは「泥棒」だと説明すれば分かりやすいだろう。

また、本作のパッケージは、これまでの集英社ゲームズから出ているボードゲームシリーズと同じくジャンプコミックス版と並べられるサイズ。原作好きの方であれば、ぜひ本棚に一緒に並べてみよう。

ちなみに、4月27日(土)、28日(日)に開催されるゲームマーケットでは本作の試遊が可能である。
また、本作をアニメイトで購入すると、五条の『虚式「茈(むらさき)」』のアクリルコマが特典としてついてくる。予約はアニメイトがおすすめである。
https://www.animate-onlineshop.jp/sphone/pn//pd/2396821/

『呪術廻戦 呪霊逃走 -渋谷事変-』は5月23日(木)に発売。仲間と連携し、知略の限りを尽くし、最強の呪術師、五条悟から逃げ切る快感をその手でぜひ味わっていただきたい。

取材・文/ゆん ©️芥見下々/集英社

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