ホンダ:ミル、9位でポイントを獲得「マシンのフィーリングがよく、いい走りができた」/第4戦スペインGPスプリント

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2024年04月28日 11:20  AUTOSPORT web

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ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第4戦スペインGP 2日目
 4月27日、2024年MotoGP第4戦スペインGP MotoGPクラスのスプリントレースがスペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルは9位、ルカ・マリーニは転倒リタイアで終えている。

 また、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は11位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は10位、ワイルドカード参戦のステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)は転倒リタイアとなった。

 第4戦スペインGPの2日目は、前夜から降り続いた雨の影響で不安定な路面状況。午前中のフリー走行はウエットコンディションで、その後に行われた予選Q1も徐々に路面が乾いていく難しいコンディションとなった。 

 予選Q1では、ザルコが好走を見せて3番手タイムを記録するものの、惜しくもQ2進出は果たせなかった。一方でチームメイトの中上は、ドライアップしていくウエット路面に苦戦。リヤのグリップ不足に苦しみ、スプリントと決勝を24番グリッドからスタートすることとなる。

 レプソル・ホンダ・チームのふたりは、ミルが20番グリッド、マリーニは22番グリッドにつける。テストライダーのブラドルも19番グリッドに沈むなど、ホンダ勢にとって苦しい予選となった。

 現地時間15時から行われたスプリントレース。青空が広がるものの、コース上はいたるところにウエットパッチが残る難しいコンディションでスタートする。ミルは好スタートを切ると、転倒するライダーが多かったこともあり、レース終盤には9番手に浮上する。しかし、元チームメートのマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)と接触。11番手へとポジションを落とし、最終的に10位でチェッカーを受けた。

 チームメイトのマリーニも好調なスタートを切り、オープニングラップで16番手へとポジションを上げる。8周目には12番手に浮上したが、最終ラップの10周目に転倒し、リタイアに終わった。また、同じ周にクラッシュしたブラドルも再スタートすることができず、ホンダ勢は2台がリタイアとなった。

 24番グリッドからスプリントに臨んだ中上は、ローンチに失敗した前のマシンを避けるところからのスタートとなった。その後は大きなトラブルもなく粘り強い走りで追い上げ、11位でフィニッシュラインを通過した。

 また、13番グリッドを獲得したチームメイトのザルコは、安定した走りで11番手をキープ。レース後半に入ると、転倒者の続出も手伝い、5番手までポジションを上げることに成功した。その後は前方を走るダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を追いかけるが、最終ラップとなった12周目の最終コーナーでフロントからスリップダウン。再スタートには成功したが、12位でチェッカーを受けた。

 レース後の車検で他チームの5名にタイヤ最低内圧の違反が判明。それぞれ8秒のペナルティを科されたことで、ミルが9位、中上が10位、ザルコが11位に繰り上がり、ミルがポイントを獲得した。


■ジョアン・ミル(予選:20番手、スプリント:9位)
「今日はマシンのフィーリングがとてもよくて、いい走りができた。路面はまだ濡れているところもあって難しいコンディションで、転倒者も多く混沌としたレースだった。今日のスプリントは、スタートがうまくいった。何台か抜いて後ろの集団から抜け出し、レースのほとんどをラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)と一緒に走った。その後、マルク・マルケスと接触し、ポジションを落としてしまった。昨年はファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)との間で同じようなことがあり、次のレースでダブルロングラップのペナルティを受けたのを覚えている」

■ルカ・マリーニ(予選:22番手、スプリント:リタイア)
「コース上は濡れているところがたくさんあり、風も強く、ミスをしやすい条件がそろっていた。スプリントはみんながプッシュするし、誰もが追い越そうとするので難しいレースになる。ただでさえ苦戦している僕たちにとっては、本当に難しいレースだった。何台も転倒していた5コーナーで、僕も転倒してしまった。このコーナーは風も強く、アウト側に大きなウエットパッチがあった。幸いケガはないので、明日の決勝レースは頑張りたい」

■ヨハン・ザルコ(予選:13番手、スプリント:11位)
「今日はスリリングなバトルに加わることができた。最後の2ラップは前を走るライバルに追いつこうと懸命にプッシュし、最終ラップでは抜いたライダーとのギャップを広げることができたが、最終コーナーで転倒してしまった。でも、これもレースだ。気持ちを切り替えて明日の決勝レースに備えるよ」

■中上貴晶(予選:24番手、スプリント:10位)
「今日はトリッキーなコンディションで、転倒者も多く厳しいレースでした。午前中に行われたウエットコンディションのフリー走行と予選は、リヤのグリップに苦しんで思うようにペースを上げることができませんでした。昨年同様、フルウエットは悪くないのですが、路面の水量が少なくなるとリヤのグリップ不足に苦しんでいます。スプリントはドライになりましたが、スタートに出遅れた前方のライダーをよけるのに時間を取られ、そこから追い上げるレースとなりました。今日はあれだけ転倒者がいたにもかかわらず10位というのは、本来の走りではありませんでした。明日の決勝レースで一歩前進できるよう、ウォームアップで最後の調整をします」

■ステファン・ブラドル(予選:19番手、スプリント:リタイア)
「ワイルドカードで出場する大会のスプリントは、レースウイークの中で最も独特なものだ。正直、今日はフィーリングがとてもよく、僕たちの進歩に満足できていた。しかし、コース上にはまだいくつかのウエットパッチが残っており、かなり難しいコンディションだった。今日は転倒者の多いレースだったが、調子がよかっただけに最後の最後に転倒してしまったのが悔やまれる。転倒でケガはなかったので、明日の決勝レースは気持ちを切り替えて挑むよ」

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