北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)と拉致議連は29日午前、被害者の早期帰国の協力を求めるため、羽田空港から米国に出発した。
拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(55)は出発前、記者団に「オールジャパンで拉致問題解決のために訴えていく」と述べた。
家族会などは、全被害者の一括帰国を前提に、日本が独自制裁を解除することに反対しないという運動方針を今年2月に打ち出している。拓也さんは「運動方針とその背景にある苦しい思いを伝えていきたい」と話した。
米国では国務省の関係者や上下院議員らと面会する予定。5月4日に帰国する。