自作PCの新潮流がアキバ店頭に! ASUSの裏配線「BTF」対応マザー&ケース&グラフィックスカードが登場

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2024年04月30日 06:10  ITmedia PC USER

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ドスパラ秋葉原本店に入荷した「ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF」

 先週(4月21日週)、ASUS JAPANが提唱している裏配線設計「Back to The Future」(BTF)に対応した製品を一斉に投入して話題を集めている。


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●BFT対応マザーボード4モデル&白黒カラーのケースをASUSが投入


 BTF対応マザーボードのラインアップは4種類だ。Intel Z790チップセット搭載ATXモデルとしては、黒を基調とした「ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF」(11万円弱)と、ホワイトおよびシルバー基調のガードやヒートシンクを採用した「TUF GAMING Z790-BTF WIFI」(4万7000円前後)がある(税込み、以下同様)。


 Intel B760チップセット搭載モデルは共にmicroATXサイズで、DDR5メモリに対応する「TUF GAMING B760M-BTF WIFI」(3万3000円前後)と、DDR4対応の「TUF GAMING B760M-BTF WIFI D4」(3万1000円前後)となる。


 Intel Z790搭載の上位2モデルは、BTF専用の補助電源スロット「Graphics Card High-Power slot」を備えており、組み合わせによってはグラフィックスカードの補助電源ケーブルを省いたマシンが構築できるのも特徴だ。


 売れ行きについては、販売開始直後から「ROG MAXIMUS Z790 HERO BTF」や「TUF GAMING Z790-BTF WIFI」が売れたというショップがあったものの、全体的には様子見感が強い様子だ。あるショップは「BTFにするとソケットやメモリの規格に加えて、ケースの縛りも強くなりますからね。完成品の魅力はあれど、数年後のパーツの強化や交換なども考えて動向を見守る空気が強いのは確かです」と話していた。


 なお、BTF対応ケースとしては、同社からE-ATX対応の「TUF Gaming GT302 ARGB」が売り出されている。ホワイトとブラックがあり、価格はともに2万3000円強だ。


●RTX 4090とRTX 4070 TiのBTF対応グラフィックスカードがデビュー


 BTF対応のグラフィックスカードは、2モデル売り出されている。GeForce RTX 4090搭載の黒基調モデル「ROG Strix GeForce RTX 4090 BTF OC Edition 24GB GDDR6X」と、GeForce RTX 4070 Ti搭載で白基調の「TUF Gaming GeForce RTX 4070 Ti SUPER BTF White OC Edition 16GB GDDR6X」で、価格は41万4000円前後と18万6000円前後となる。


 両モデルともに、PCIe x16端子の隣に前述のGraphics Card High-Power slotに対応する端子「Graphics Card High-Power Gold Finger」(GC-HPWR Gold Finger)を備えており、対応マザーボードに組み込むことを前提とした作りになっている。


 ドスパラ秋葉原本店は「ROG StrixとTUF Gamingでちょうど対になるラインアップになっています。マザーボード側は必ずしもGraphics Card High-Power slotを使わなくても良いのですが、グラフィックスカード側はGraphics Card High-Power Gold Fingerを使わない選択肢はないため、そこは注意が必要ですね」とアドバイスする。


 そうした組み合わせの主従もあって、マザーボード以上に様子見感が強い様子だ。別のショップは「BTF対応のグラフィックスカードは、Graphics Card High-Power slotつきマザーの別売オプションみたいな感じになっています。注目度は高いものの、トータルコストを考えてまだ踏み出せない人が多いのかもしれないですね」と話していた。


●MSI「PROJECT ZERO」対応ケース「MAG PANO M100R PZ」登場


 今のところ慎重な反応が多い裏配線デザインだが、「比較的売れているのはMSIのPROJECT ZEROですね」(TSUKUMO eX.)とのコメントを複数のショップで聞いた。


 MSIは裏配線ブランド「PROJECT ZERO」に属するmicroATXマザーボードを1週間先行して売り出している。加えて、先週からは対応ケースも売り場に並ぶようになった。


 ピラーレスデザインのmicroATXモデル「MAG PANO M100R PZ」で、価格は1万7000円前後となる。カラーはブラックとホワイトの2色だ。


 背面に1基と、マザーボードベースの隣に3基の120mm ARGBファンを搭載しており、PROJECT ZERO対応マザーを組み込めば、電源ケーブルやフロントパネルケーブルなどを右側面側に完全に収納できる仕様だ。


 デモ機を展示しているTSUKUMO eX.は「ケーブルの取り回しにも悩まないでいいですし、トータルコストも抑えめでいけるので、『ちょっとやってみよう』となりやすいところがあるかもですね」と話していた。


●38mm厚でARGB LED搭載の120mmファンが登場


 汎用(はんよう)的なアイテムにも、サイズ感の異なる注目株が登場している。Geometric Futureの120mmファン「Squama 3805」だ。価格は単品モデルが4000円弱で、3個パックが1万円弱となる。


 通常(25mm)の約1.5倍も厚みがある38mm厚のファンで、5枚の羽根により最大2500rpmで回転する。静圧は6.82mmH2O、風量は115CFM、ノイズレベルは最大40dBAとなる。


 入荷したオリオスペックは「羽根の角度のつけ方が38mm厚ならではですね。この厚みでARGB LEDを搭載しているファンはなかなか珍しいと思います。内部スペースに余裕があるPCケースも増えていますし、導入したい人はけっこういそうな気がしますね」と話していた。


このニュースに関するつぶやき

  • あ〜、BTXが復活したのかと思ったw
    • イイネ!1
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