成田凌、中村映里子、森田剛共演! つげ義春原作の映画『雨の中の慾情』11.29公開&超特報解禁 監督は『ガンニバル』の片山慎三

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2024年04月30日 07:10  クランクイン!

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映画『雨の中の慾情』に出演する(左から)成田凌、中村映里子、森田剛
 成田凌、中村映里子、森田剛をキャストに迎え、片山慎三監督がつげ義春の原作を映画化した『雨の中の慾情』が、11月29日より劇場公開されることが決定。超特報が解禁された。

【動画】ほぼ全編、台湾にてオールロケを敢行! 成田凌、中村映里子、森田剛共演『雨の中の慾情』超特報

 アジア映画で史上初めて米アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の助監督として研鑽を積み、長編映画デビュー作『岬の兄妹』で日本映画界に衝撃を与えた片山慎三監督。予測不能の展開が話題を呼んだ『さがす』や、国内はおろかアジア圏で高く評価された『ガンニバル』など、センセーショナルな作品を次々と世に送り出してきた奇才の次なるプロジェクトが始動する。

 彼がこのたび挑むのは、今年デビュー70周年を迎える『ねじ式』『無能の人』等で知られる伝説の漫画家・つげ義春による短編『雨の中の慾情』の映画化。原作は絵コンテのまま発表されたつげ義春ならではのシュルレアリスム作品で、2024年に欧州最大規模の漫画祭であるフランス・アングレーム国際漫画祭で歴史に残すべき作品に授与されるPRIX DU PATRIMOINE(遺産賞)にノミネートされた。この異端作をベースに片山監督が独創性あふれる数奇なラブストーリーを生み出した。

 貧しい北町に住む売れない漫画家・義男(成田)。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次(竹中直人)から自称小説家の伊守(森田)とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚したばかりの福子(中村)と出会う。艶めかしい魅力をたたえた福子に心奪われた義男だが、どうやら福子にはすでに付き合っている人がいるらしい。

 伊守は自作の小説を掲載するため、怪しげな出版社員とともに富める南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画する。その広告営業を手伝わされる義男。ほどなく、福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、義男は福子へのついえぬ想いを抱えたたま、3人の奇妙な共同生活が始まる…。

 物語の担い手となる2人の男と1人の女を託されたのは、成田凌×中村映里子×森田剛の実力派俳優陣。各々が体当たりの芝居で魅せる、切なくも激しい情愛と性愛はむせかえるほど濃密だ。

 成田は「どこへでも連れて行ってくれるようなスタッフと、どこまでも繋がれている気になってしまったキャストと、なかなか壮絶で、凄絶で、濃密な毎日を過ごさせていただきました。この作品の公開が近づいてきた喜びや期待、願いなど、様々な感情がありますが、とりあえず、なんかすごいのできました。って感じです」と思いを語った。

 中村は「片山慎三監督のユーモラスで奇異な演出、果てしない才能に驚嘆する毎日、多士済済の片山組。強烈に面白く楽しい撮影でした。私の中の野性が大喜びしていたのだと思います。しかし、撮影すればするほど、演れば演るほど、どんどん分からなくなっていったのです。これは、まさしく、つげ義春の世界を生きていた、ということでしょうか。そうであれば幸いです」とコメント。

 森田は「片山監督の岬の兄妹が好きで、今回参加出来る事が嬉しかったです。台湾でのロケは、何が起こるか分からないヒリヒリした緊張感のある現場でした」と撮影を振り返った。

 また、本作は2023年3月に劇中のほとんどのシーンを台湾にて撮影。昭和初期の日本を感じさせるレトロな町並みが多い台湾中部の嘉義市にてオールロケを敢行した情緒あふれる映像世界も大きな魅力の一つとなっている。

 片山監督と『ガンニバル』でもタッグを組んだ大江崇允(『ドライブ・マイ・カー』)が脚本協力で参加した本作は、つげ義春の原作を起点に、さらに映画的に縦横無尽に躍動する物語世界を打ち出した。ラブストーリーを軸に、スリラー、ホラー、コメディー、アクション、ヒューマンドラマと、一本の映画でありながらジャンルを超越し、全く先の読めない規格外のストーリーテリングで、過酷な現実に背を向けるほどに性愛に翻弄されてしまう皮肉と悲哀を強烈に描き切る。

 衝撃的なオープニングシークエンスから一見不可解な描写の全てが伏線となり、作品の全貌を知った時には、出所がわからない、なのに狂おしいほど切実な感情に支配されているだろう。

 映画『雨の中の慾情』は、11月29日より劇場公開。

 キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■成田凌

 このコメントを書くにあたって、なかなかこの作品に見合う言葉が出てこないのが正直なところです。数年前に企画書をいただいた瞬間の景色をいまだに覚えています。高ぶる感情を抑えられなかったのも。

 撮影は台湾9割、日本1割。日々が苦しく、楽しく、なんとも幸せで、気づけばこの作品にのめり込んでいました。どこへでも連れて行ってくれるようなスタッフと、どこまでも繋がれている気になってしまったキャストと、なかなか壮絶で、凄絶で、濃密な毎日を過ごさせていただきました。この作品の公開が近づいてきた喜びや期待、願いなど、様々な感情がありますが、とりあえず、なんかすごいのできました。って感じです。

 最後投げやりですみません、終われない気がしたのでこの辺で失礼します。『雨の中の慾情』、よろしくお願いします。

■中村映里子

 片山慎三監督のユーモラスで奇異な演出、果てしない才能に驚嘆する毎日、多士済済の片山組。強烈に面白く楽しい撮影でした。私の中の野性が大喜びしていたのだと思います。しかし、撮影すればするほど、演れば演るほど、どんどん分からなくなっていったのです。これは、まさしく、つげ義春の世界を生きていた、ということでしょうか。そうであれば幸いです。

 すべての人間を祝福してくれるような作品になっていればと願っています。『雨の中の慾情』、よろしくお願いします。

■森田剛

 片山監督の『岬の兄妹』が好きで、今回参加出来る事が嬉しかったです。台湾でのロケは、何が起こるか分からないヒリヒリした緊張感のある現場でした。この作品の生々しい異世界を楽しみにしていて下さい。
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