61歳女性の“還暦ファッショニスタ”が明かす、いつまでも若々しい人たちの共通点

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2024年04月30日 09:21  日刊SPA!

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はる。さん(61歳)
「人生100年時代」と呼ばれるなかで、いわゆる“老後”は長く続いていく。そんななかで、ただ無為に時間を潰しているだけでは、あまりにももったいない。何か楽しむ秘訣はないものか……?
 先日、あるX(旧Twitter)のポストが大きな話題を呼んだ。赤チェックのフリフリのスカートにジャージを合わせたPOPなスタイルに、ベリーショートの髪型が映える。彼女の正体は、“61歳の還暦ファッショニスタ”を名乗る「はる。」さんだ。

 SNSでは日々のコーディネートを紹介しているが、幅広い年代から支持を受けている。

「年齢に関係なく好きな服を着る!」をモットーにファッションを楽しむ彼女に、人生100年時代を楽しく生きるコツを聞いてみた。

◆健康のためにやめたこと

 はる。さんは今年61歳だというが、にわかに信じがたいほど若々しい。何か特別な若返りや美容テクニックはあるんだろうか。

「特にないですね。化粧水とかも無印の安いやつをパシャパシャたくさんつけているだけだし。ただ最近は、健康のために夜更かしはやめました」

 なんと今から5年ほど前までは夜遊びをしていたそうで「朝方まで遊んでいることも多かった」というからスゴい。

「とにかくお酒が大好きで今も気を失うまで飲んでいますが(笑)、前みたいに朝まで飲み歩いたり、家でも夜中の2時とか3時まで飲むことはやめました。遅くとも23時には寝て、朝6時に起きる。やっぱり睡眠は大事です」

 また現在の職場の環境も健康にはいいと話す。

「今はすごく大きな書店で働いていて、700坪もあるんです。お客様に本の場所を聞かれて案内したり、重たい本を運んだり、かなりいい運動になってます」

 従業員はエレベーターやエスカレーターも使用禁止らしく、仕事のある日は「1万5000歩は歩いている」そうだ。こういった日頃の積み重ねが若々しさにもつながっているのかもしれない。

◆還暦を過ぎても若々しい人たちの共通点

 また、はる。さんは同世代でも若々しい人には“共通点”があるという。

「フットワークが軽くて好奇心がある人には、若々しい人が多い印象です。買い物でも映画でも1人でどんどん行って世界を広げられる人は、気持ちも見た目も若い。友人の中には“推し活”で1人で遠方まで行く人もいるけど、本当に若々しいですよ」

 逆に老け込みやすい人には特徴はあるのか?

「決して悪いことではないと思いますが、50歳を過ぎても子どものためだけに生きていると、空の巣症候群でしたっけ? 子どもが成長して独り立ちしたら、途端にすごく寂しくなってしまうっていう。

 確かに子育てに全力投球していると、子どもに手がかからなくなったら抜け殻みたいになっちゃうのかな。でもせっかく自由な時間ができたのに塞ぎ込んでいてはもったいないですね。まあ、この年齢になって新しく友達をつくるのが難しいのはわかります。だからこそ、どんどん1人で外に出ていくことが大切なんじゃないかなぁ」

◆60代は“人生の伏線回収”「後悔はなくて納得している」

 61歳になった現在、もしもタイムカプセルに乗って「若かりしころの自分」に何か教えてあげられるとしたら?

「う〜ん、『日焼けすんなよ!』くらいかな。昔は今みたいに美白美白って感じじゃなくて、サーファー全盛期だったから。日焼け止めを塗るなんて発想がなかったんですよ。むしろ日に焼けやすいオイルを塗っていたから、その代償でシミやそばかすがヤバい(笑)。ただ、本当にそれくらいかな。

 昔の自分に忠告したところで、今と同じ道しか歩まなかったと思いますね。ありがたいことに、自分の人生に後悔はないんですよね。もしも違う道を歩んでいても着地点が今ならいっか、とも思えます。

 60代は、“人生の伏線回収”に入る年齢なんだと日々感じています。20代や30代の頃に経験したことに、今になって“こんな意味があったのか!”とあらためて気づくことがありますね。なので、私は今までの人生に後悔はなくて、納得しているんだと思います」

◆「人間関係には賞味期限がある」

 そんなはる。さんが、今の若い子たちに特に伝えたいことがあるという。

「いっつも人間関係に悩んでいるような若い子には『人間関係には賞味期限があるから。いつまでも無理に仲良くしなくてもいいんだよ』と伝えています」

 筆者(吉沢さりぃ)のまわりでもママ友との付き合い方に悩んでいる友人は多いのでアドバイスを聞いてみた。

「保育園や幼稚園で仲良くなって小学校・中学校までずっと一緒だと、ママ友としても10年以上仲良くしなければいけない。子どものためだから仕方ないっていうのはあるけど『頑張りすぎてまで付き合う必要はない』といいたいですね。

 ママ友に限らず、そのコミュニティに1度入ってしまったら『絶対に抜けたらダメ!』とか、気負いすぎちゃう真面目な子が多いけど、抜けても大丈夫です。どうしても続けなくてはならなかったら、賞味期限があるってことを思い出してほしい」

◆もっと弾けてほしい

 最後にはる。さんは、同世代の人たちに向けて「もっと弾けてほしい!」と言う。

「私と同世代の青春を弾けまくっていた人たちが、今は大人しすぎる。バブル世代だから、相当遊びまくってた人たちなんだけど、子育てもひと段落したはずなのに落ち着き過ぎている。人生100年時代、まだまだ半分を過ぎたくらいでこれからなんです。

 年齢をネックに何かを諦める必要なんて全くない。ファッションだけじゃなくて、全てのことに対してもっと一緒に弾けていきましょう!」

 はる。さんは今後、悩める若者や同世代に向けて「ファッションを通じて何か助けになりたい」と目を輝かせていた。

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720

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