弁護士会、親しみ追求=キャラクターやロゴ続々―堅い印象、払拭へ模索

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2024年05月01日 14:01  時事通信社

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時事通信社

東京弁護士会のマスコットキャラクター「べんとらー」(同会提供)
 かわいいマスコットキャラクターにロゴマーク―。各地の弁護士会で、見た目に訴える取り組みが相次いでいる。背景にあるのは、「堅い」と思われがちな弁護士のイメージ。少しでも身近に感じてもらおうと模索が続く。

 東京弁護士会は3月、額に「弁」としま柄が入ったキャラを発表した。「べんとらー」と名付け、選考委員会特別委員となった漫画家の荒木飛呂彦さんも「温かさと頼もしい友達のような魅力がある」と評した。

 1月には山梨県弁護士会が、「しっかりと」を意味する方言に由来した「こぴっと」というキャラをお披露目。札幌弁護士会が2月に公表したロゴマークは略称の「札弁」をアレンジした図柄で、線の一部が「味方」と読めるデザインになっている。

 「弁護士って、ちょっと堅いイメージ」と話すのは山梨県弁護士会の花輪仁士前会長。そうした印象が影響してか、「もっと早く相談してくれれば」と思う依頼も少なくないという。キャラの導入について、「気軽に利用してもらうため、もっと親しみを感じてほしい」と願う。

 札幌弁護士会広報室長の伊藤良弁護士も「弁護士会の活動に興味を持っていない人にアプローチする上で、ロゴはインパクトがあると思う」と期待を込めた。

 弁護士会は市民の権利という側面から、政府などの取り組みに関して声明や意見書を出すこともある。「べんとらー」の検討に携わった氏原隆弘弁護士は「文字だけでは読まれにくい」とキャラ導入の狙いを打ち明ける。その上で、「キャラはあくまで入り口。文章をいかに分かりやすくするかの工夫も必要だ」と気を引き締めた。 

山梨県弁護士会のマスコットキャラクター「こぴっと」(同会ホームページより)
山梨県弁護士会のマスコットキャラクター「こぴっと」(同会ホームページより)


札幌弁護士会のロゴマーク(上)。略称の「札弁」の中に「味方」という文字が隠れている(同会提供)
札幌弁護士会のロゴマーク(上)。略称の「札弁」の中に「味方」という文字が隠れている(同会提供)

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