生成画像の識別技術開発＝偽情報懸念に対処―米オープンＡＩ

　【シリコンバレー時事】米オープンＡＩは７日、生成ＡＩ（人工知能）が作り出した画像の識別技術を開発していると発表した。特殊なデータを生成画像に埋め込み、これを検出する。こうした技術を動画にも広げる予定で、米大統領選を秋に控え、偽情報氾濫への懸念に対処する。

　発表によると、オープンＡＩは今年に入り、画像を作れる基盤モデル「ＤＡＬＬ―Ｅ（ダリ）３」の生成した画像にこのデータを追加し始めた。試験段階では、９８％の精度でダリ３で生成された画像を見分けた。今後、ＡＩも活用し技術を向上する。

　７日から研究機関や報道機関が試験的に使えるよう応募の受け付けを開始。オープンＡＩはこれとは別に、生成された音声を識別する技術も研究している。

　同社はまた、文章や画像、音声、動画などの著作権を保有する制作者が、ＡＩに学習させることを認めるか認めないかを指定できる技術も発表した。来年までの導入を予定している。