突如現れたすね毛に5万件のいいね、一体なぜ… 「素晴らしい気遣い」と称賛の嵐

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2024年05月09日 17:20  Sirabee

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Sirabee

(©ニュースサイトしらべぇ)

もともと「三寒四温」は中国で冬季に使用されていたが、ここ日本では春先に用いられる言葉。本日9日は全国的にグッと気温が下がり、服装に困った人も多いだろう。

以前X上では、とあるアパレル企業が公開した「凄まじいインパクトの足元写真」が話題となっていた。

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■2本の足をよく見ると…

今回注目したいのは、靴下屋、Tabio、Tabio MENなどのブランドを展開する「タビオ株式会社」が投稿した一連のポスト。

ストッキングやタイツに関する話題の中で、「あと80デニールの方は、このくらいのすね毛は隠しちゃうカバー力あります」と綴られたポストが投稿された。

ポストに添えられた写真を見ると…そこには、すね毛の生えた右足(生足)と、すね毛を完全にシャットアウトした左足(レギンス着用)が写っていたではないか。

 

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■数日で1万件以上のRPを記録

自社製品の機能性を何よりも雄弁に語るワンショットは視覚的なインパクトも凄まじく、投稿から数日で5万件もの「いいね」を獲得する事態に。

また、寄せられたリプライを見ると、同製品の機能性だけでなく同社の「丁寧な気遣い」にも称賛の声が寄せられている点に気が付く。

そこで今回は事の経緯をめぐり、同社のXアカウントを運営する複数名のうちの1人・1号氏に詳しい話を聞いてみることに。その結果、話題の写真に秘められた「素晴らしく粋な情報」が明らかになったのだ。

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■「モデルを女性にしなかった」と評価の声

あと80デニールの方は、このくらいのすね毛は隠しちゃうカバー力あります。1号https://t.co/UCdc4J5MDs https://t.co/8O2RbWe234 pic.twitter.com/MrYI12Xfzh

— Tabio 靴下屋 (@Tabio_JP) March 28, 2024

話題のポスト投稿の経緯について、1号氏は「一般のユーザー様が当社のストッキングレギンスを紹介してくださり話題となったため、レギンス状で足を覆う肌色アイテムをご紹介しました」「その一環で『カバー力が最も高いもの』という扱いで、今回『80デニールプレミアムレギンス10分丈』をご紹介させて頂きました」と説明。

ストッキングレギンスが話題となった件については「近年、ストッキングはTPOとして使用される場面とは別に、若年層において『足のファンデーション』として、靴下とセットにして着用される場面が増えてまいりました」とも補足している。

だがストッキングの上から靴下を履くと、蒸れやすかったり窮屈さを感じるのも事実。そこで、同社では「ストッキングレギンス」を開発し、昨年から発売しているのだ。

その少し以前より防寒用の「肌色タイツ(レギンス)」を販売開始し、こちらは若年層からの支持が厚い、同社の売れ筋商品となっているそう。

1号氏は「肌色タイツ(レギンス)は防寒だけではなく、足に傷や疾患などがあるとコーディネートの幅が狭まってしまうため、当社では『NUDEY54d』というアイテムなどを販売し、より多くの方のコーディネートの幅を広げたいと考えております」とも説明している。

同社のこうした思いはユーザーの胸にしっかり届いており、先のポストには足に傷跡やアザのあるユーザー、敏感肌でムダ毛処理に抵抗のあるユーザーから、称賛の声が多数寄せられていたのだ。

他にも「モデルを女性にしなかった点も素晴らしいです。女性の足だと、勝手にジャッジし始める輩が寄ってくるので」「企業のアカウントはこうあるべき」「SNSの使い方が上手い」など、様々な視点から評価する声が確認できた。

 

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■「80デニールの厚み」は男女で認識の差が…

そんなタビオの強みについて、1号氏は「国内生産による品質の高さと、リードタイムの短さというメリットを活かし、ニーズに沿った商品の開発や、細やかな改善が図れる点にあります」「今回紹介したアイテムの多くも、お客様がSNS上でコメントした内容を当社で集約し、工場で試作品を作り、WEBや自社店舗などでテスト販売を重ねるなど、他社にはできないスピードで素早くニーズに対応できた結果かと思います」と、説明する。

品質に関しては、高額なグレードの素材もメリットがあれば優先して使用し、一足当たりに使う糸量も「使い心地重視」で考えているとのこと。

そのため、価格は他社のアイテムより高額になってしまうが、1号氏は「当社の経営理念である『履いて喜ばれるもの』を実現するように努力しております」と、その矜持を語ってくれた。

ところで今回、Sirabee編集部の独自調査により、全国の10〜60代の男女573名に「80デニールタイツの厚み」について尋ねたところ、「厚みが想像できる」と回答したのは、全体の36.1%と判明。

やはり男女での認知度の差が非常に大きく、30〜50代女性は6〜7割が「想像できる」と答えている一方、男性は「想像できる」の回答の割合の最も大きい10〜20代ですら15.8%という結果であった。

今回のタビオのX投稿を受け、80デニールの真価を「初めて知った」という男性は、決して少なくないだろう。

 

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年4月19日〜2024年4月23日 対象:全国10代〜60代男女573名 (有効回答数)

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