「男の指毛はムリ!普通の人と結婚したい」という29歳女性の“決定的なカン違い”

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2024年05月11日 16:00  女子SPA!

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写真はイメージです(以下同じ)
こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

これまで「変わりたい」「結婚したい」と相談に来られた1000人以上の方々のうち、4割ぐらいが「一度もお付き合い経験がない女性」。そして筆者自身も20代まで、化粧もせず髪もボサボサの“完全なる非モテ”でした。一念発起して自分を変え、皆さんの“もったいないところ”をアドバイスしてきた経験から、恋愛・婚活に役立つリアルな情報をお届けします。

◆夏の風物詩。デート後のNG理由は臭いとムダ毛

暖かくなってくると、恋活・婚活でも季節の変化が出てきます。マッチングアプリなどで知り合ってメッセージを重ね、いざ会いましょうとなって初デートに向かった女性からこんな報告を受けることが増えるのです。

「いい人だと思ったんですけど、臭いがきつくて無理です」
「ジムに行くみたいなラフすぎる恰好で来て、隣を歩くのが恥ずかしかった。こっちはおしゃれして行ったのに」
「ムダ毛だらけの脚で短パン履いてきて、清潔感がなかった」
「写真は長そでだったから気が付かなかったけど、毛深い方でした。腕も指もびっしり毛が生えてて、生理的に無理です」

これらが原因で断ったとしても、女性は「臭いからお断りです」と相手に伝えるわけではありません。もし「婚活でお相手と会うけど、誰とも2回目に進まない」という方は、体臭やムダ毛、服装を客観的に見てくれる専門家に相談した方が良いと思います。

◆青ひげ・指毛は清潔感がないのか?

昨年のGWに相談に来た真由さん(仮名・29歳)は結婚相談所で婚活中ですが、2回目デートに進む男性がほとんどいませんでした。個人差は大きいですが、2回目のデートに進む割合は平均3割前後かなと思います。真由さんは1年で15人会って、2回目に進んだ男性は1人だけでした。

もともと人を好きになりにくいタイプで、どの男性と合っても楽しくないし、嫌という思いの方が強いという彼女。2回目デートの約束をしたお一人も、相手のことが良くてというより「断ってばっかりじゃ誰とも結婚できない。えり好みしている場合じゃない」と思ってでした。デートした中でマシな弘毅さん(仮名)に、仮交際希望を出したのです。

去年の春は花粉症の時期でもあり、まだコロナ禍の雰囲気でした。お見合いの待ち合わせではマスク着用だったのと緊張していたのとで、真由さんはあまり弘毅さんの顔をはっきり覚えていなかったそうです。しかし2回目のデートで待ち合わせ場所にいたのは、口の上に青ひげが目立つ男性でした。

◆相手の“指毛”が気になって、話が入ってこない

お見合いではスーツだったために気が付かなかったそうですが、半袖の弘毅さんは腕にもしっかり毛が生えていて、思わず気持ち悪いと思ってしまった真由さん。予約してくれたお店でもエスコートしてくれたのに、メニューを差し出された時の指の毛が気になって仕方ありません。

あまり会話の中身が頭に入らないままデートが終わりました。結婚相談所の担当者に話すと、「気にならなくなるかもしれないし、もったいないからもう一回会ってみたら」と言われます。

「お断りしようか。条件はいい人だし、ヒゲと腕毛・指毛……こんなことで断っていたら誰とも付き合えなさそうだし……どうしようか」と分からなくなって、私のところへご相談にやってきたのでした。

◆人は自分の好みを、意外と分かっていないもの

「ヒゲや指毛、もじゃもじゃな腕って、見慣れるものでしょうか?」
「それは人によりますよ。コミュ力など外見以外の条件だって、気になっても目をつぶれる人もいれば、そうではない女性もいますよね。真由さんはこれまでどういう基準で、お見合いする男性を決めていたのでしょうか?」
「お申込み(※結婚相談所における、会ってみたいという申し出)をいただいた方の中で、首都圏在住で、年齢は30代、私が大卒なので大卒以上、年収は500万円以上で身長は165cm以上で、写真を見てよほどじゃなかったら『会ってもいいかな』って思ってYES回答をしていました」

真由さんは自分から申込みをしたことはないようです。首都圏在住、30代など一つ一つの希望だけなら高望みではないけれど、全部が当てはまるバランスの良い男性は、他の女性も「会ってもいい」と思うので人気があります。それを伝えると――

「断った人たちが人気あるんですか。特にモテそうな男性はいなかったと思いますけど」
「そのモテそうではない普通っぽい男性が、条件検索の出会いの場だと人気なんですよ」
「知らなかったです」

◆「普通の男性」を探す女性が、思いきり苦戦する理由

真由さんがこれまで男性と会ってお断りした理由は、外見とコミュ力でした。写真では髪があったのに会ったら禿げていた、肌がべた付いていて嫌だった、太っていてお腹が気になって嫌だった、面接のような一問一答で会話が広がらなかった、などです。

「お相手の外見・容姿が大事なのですね」
「そう言われるとそうかもです。面食いのつもりはないんですけど」

真由さんに限らず、自分の好みを実はあまり把握していない女性が多いのです。なんとなく婚活を始めると、みんなNG要素がないバランスが良い人気の男性を「普通の男性」と思いこみ、苦戦するのです。

◆写真で男性を探して、自分から申込みをすることに

迷った末、“腕毛の気になる男性”弘毅さんは、お断りすることにしました。

真由さんには改めて、条件を考えてもらいました。会話がしやすくて外見もタイプの男性であれば、非大卒であったり、年収が400万円台でもありだそうです。

コミュ力は会ってみないと正確には分からないのですが、外見は写真である程度めぼしが付けられます。眉毛の手入れ具合や髪型もよく観察して、真由さんの方から写真でありな男性をブックマークしていき、次にプロフィールを読んで真由さんからお申込みをしてもらいました。

今まで断る側だったのが、申込みをすれば断られることも経験します。自分から申込みすることで、申込みしてくれる男性への感謝の気持ちも生まれました。イケメンと会うと思うとオシャレもより頑張るようになり、結果的には申込みをいただいた男性と成婚退会になりました。

◆日本では毛深い男性がどんどん減っている

データがあるわけではないのですが、真由さんのように毛深い男性を嫌がる女性は増えていると感じます。今はアスリートも芸人も脱毛するので、毛が濃い人がメディアにあまり登場しません。ヒゲ脱毛をする人も増え、クレヨンしんちゃんの父ヒロシのような青ひげを持つ男性も珍しくなりました。

休日の日中、わりと空いている山手線の中で、指毛がある男性を数えてみました。毛深いと思った方の顔を見たら外国人観光客でした。気が付いたら、日本では毛深い男性がかなりレアになったのだなと感じました。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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