47歳人気アナ、実はジュノンボーイだった!新人ナルシストアナをぶった斬った“苦節マウント”とは

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2024年05月13日 08:50  女子SPA!

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フジテレビアナウンサー公式Instagramより
 今年もジュノン・スーパーボーイ・コンテストの審査が始まった。同コンテスト第37回は、ちょうど地方予選中。

 小池徹平(第14回)や溝端淳平(第19回)など、1万人以上の候補者の中から、グランプリに選ばれた新人の多くが俳優の道へ進む。あれ、アナウンサーになった人はいなかったっけ?

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、加賀谷健が、ジュノンボーイ・アナウンサーを解説する。

◆ベスト30に残るだけでもすごいというのに……

 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場した経験のある“ジュノン出身者”に一度取材したことがある。2016年(第29回)のベスト30に選出された候補者のひとりだ。

 本人から審査過程について詳しく聞くと、基本的にまず書類選考で1000人の候補者が選ばれる。開催年によってやや変動はあるものの、そこから150人、100人、50人……。審査と連動して『JUNON』誌上で候補者の顔ぶれが実況され、ファイナリストは人気投票で決まる。

 1997年、節目となる第10回以降、1万人の応募者総数を超えるようになった同コンテストで、ベスト30に残るだけでもすごいというのに、10〜15人のファイナリストに選ばれることは針の穴を通るようなものだ。

◆放送業界のジュノンパワー

 近年は、毎年応募者総数が減少傾向にあるが、今のところ2020年代で最多応募者なのが2020年(第33回)。(この年はベスト30ではなく)ベスト35には、ファイナリストにはならなかったものの、現在目覚ましい活躍をする出身者がいる。

 2023年にフジテレビに入社した東中健アナウンサーだ。入社2ヶ月半で『Live News イット!』レギュラーに大抜擢され、史上最速の初出演を果たす。放送業界でもさわやなジュノンパワーを感じる記録だった。

 同志社大学在学中に応募した東中アナだが、2024年4月20日に放送された明石家さんま司会の『FNS明石家さんまの推しアナGP』(フジテレビ)では、ベテランから新人までフジテレビ系列のアナウンサーが揃い踏み、東中アナの筋金入りのナルシストの一面が明らかになった。

◆“ジュノンボーイ”渡辺和洋アナが横やり

 とにかく自分大好きの東中アナは、スマホ内に5000枚の自撮りがあり、中でもお気に入りの2枚が番組で紹介された。カットモデル風の1枚と横を向いたワンショットのうち特に横顔が好きだという。

 自分が一番映える角度を研究することに余念がない。が、ここで待ったをかけたのが、最上段のベテランアナウンサー席に座る渡辺和洋アナだった。いきなり横やりを挟んできてなんだよと思ったら、そっか、渡辺アナもまたジュノン出身者。

 曰く、東中アナが選出されたベスト35は正確には“ジュノンボーイ”ではないというのだ。ジュノンボーイの称号は、ファイナリストだけが正式に名乗るべきだと強く主張。筆者が文頭で“出身者”とあえて明記しておいたのはそのためである。

◆唯一のジュノンボーイ・アナウンサー

 2年目の新人アナを前に大ベテランがなんだか大人げないなと思うのだが、渡辺アナはファイナリスト中、第4位(審査員特別賞)。我こそはジュノンボーイとばかりに持って回った言い方で「僕です」といってしまえる。

 ファイナリスト当時の写真が紹介されたが、確かにピカピカのイケメン。というわけで、渡辺アナがフジテレビで唯一のジュノンボーイ・アナウンサーということになる(三浦翔平が審査員特別賞を受賞した2007年・第20回で日本テレビアナウンサー・川畑一志がファイナリストに選出されている)。

 渡辺アナがコンテストに参加したのは、1996年(第9回)。応募者総数が1万人を超えるのはちょうど翌年からだから、まだまだ開催規模は発展途上だったとはいえ、だからこそ、ジュノンアナウンサーの元祖感はひしひしと伝わる。

◆渡辺アナの力技は“苦節のマウント”?

 いや、ひしひしではなく、じりじりといったほうが表現が正確だろう。最前列にルーキーとして座り、17158人という応募者総数まで誦じる東中アナは、MCさんまからもっとも距離が近い。話題が振られやすく、カメラにはっきり写りやすいポジション。

 対する最後列の渡辺アナは、すでに47歳でお世辞にもピチピチ感はないけれど、その分距離の遠さをベテランのトーク術でカバーする。話題を振られずとも自分から取りに行く。

 フジテレビ入社は2001年。過去には辛酸をなめた経験も……。阿部サダヲ主演の話題作『不適切にもほどがある!』(TBS、2024年)でも不倫バッシングを受けた小関裕太扮する人気アナウンサーが再びお茶の間に顔を出すまでの過酷さが描かれていた。

 そう考えると、東中アナのジュノン・ナルシストトークを後段から自分のジュノン・ファイナリストトークとして奪取する渡辺アナの力技は、“苦節のマウント”だったのだろう。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu
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