インディアナポリス・モータースピードウェイで開催される伝統のレース「第108回インディアナポリス500マイルレース」の走行が5月14日からスタートした。初日トップスピードをマークしたのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰し、3度目のインディ500勝利を狙う佐藤琢磨は、3番手発進となった。
2024年はインディカー・シリーズの第5戦にスケジュールされたインディ500。14日に走行初日を迎え、午前9時過ぎより走行が開始されたが、開始23分で降雨のため中断。天候回復を待ったが、午後になるとさらに雨が強まり、その後の走行はキャンセルされた。
23分間で走行を行ったのは29台。トップスピードを記録したのはチップ・ガナッシ・レーシングのディクソンだった。7周目に39秒2829のタイムを記録し、そのスピードは229.107mph。短い時間となったが、走り出しから速さを披露する形となった。
2番手、3番手に続いたのはインディ500のみ参戦するふたり。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ)と佐藤琢磨だ。
彼岸のインディ500初制覇の狙うマルコ・アンドレッティは、今年も98号車アンドレッティ・ハータ・W/マルコ&カーブ・アガジャニアンから参戦。12周を走行し39秒4047を記録、228.399mphで2番手となった。
そして、2020年にインディ500を制覇したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに戻り3度目の制覇を狙う佐藤琢磨も、ディクソン、アンドレッティに続いて39秒台となる39秒9023(225.551mph)をマーク。走り出しは好調のようだ。
4番手はシボレー勢最速となるパト・オワード(アロウ・マクラーレン)。今回注目を浴びているのが、インディ500とNASCARシャーロット600マイルのダブル挑戦注目のカイル・ラーソン(アロウ・マクラーレン)だ。
「ついにインディ500に参戦できるのは嬉しいね。ダブルへの挑戦は数年前から考えていたことだったので、待ち望んでいたんだ。この経験を始めることができてハッピーだよ。今日は天気が怪しくなってきたが、明日からはいい天気になるだろう」と走行前に語っていたが、プラクティス1では2周のみの走行に終わり27番手と十分な走行はできなかった。
昨年のインディ500王者ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は1周の走行のみで28番手。2023年のシリーズチャンピオンであるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)もチェック走行のみで初日を終了している。