視聴者の目を釘付けにしてしまう『Believe−君にかける橋−』の天海祐希

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2024年05月16日 13:00  ORICON NEWS

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狩山玲子(天海祐希)=『Believe−君にかける橋−』第1話より(C)テレビ朝日
 テレビ朝日系で放送中の木曜ドラマ『Believe−君にかける橋−』(毎週木曜 後9:00)で、視聴者の目を釘付けにしてしまうのが、主人公・狩山陸(木村拓哉)の妻、玲子を演じる天海祐希だ。

【場面カット】狩山に向かってまたも衝撃の事実を告白する玲子

 「夫婦には、逃しちゃいけない瞬間があります」

 第1話では、自らが設計した「龍神大橋」の崩落事故の全責任を被り、実刑判決を受けて刑務所に収容されてしまった狩山の面会に来た玲子が放ったこの一言が「刺さった」という反響を含め、「わたしがんなんです」と衝撃の告白からはじまる面会室でのシーンを切り出したショート動画は、YouTubeで276万回、TikTokで84.6万回(いずれも5月16日時点、以下同)と、同ドラマのほかの動画と比べても群を抜いて再生されている。

 コメント欄を見ても「こんな短い動画なのに、何度もリピしてしまう」「このショートの天海さんのさすがな演技でドラマ見ようと思いました」「いつの間にか少しずつ…すれ違ってた夫婦 そんな2人に見えました 初共演で…短期間に こんなすれ違いの夫婦感が出せてる…役者ってやっぱり凄いよね〜」などと、“釘付け”になったことを裏付ける。

 また、玲子が聖修大学病院循環器センターの看護師長として働いているシーンは、「医療ドラマだったっけ?」と思わせるクオリティの高さで視聴者の目を奪いつつ、悪目立ちしない絶妙な塩梅。

 そこは木村主演の『BG〜身辺警護人〜』と天海主演の『緊急取調室』のチームが再び結集し、脚本も両ドラマを手がけた井上由美子氏が担当していることもあり、木村と天海の輝かせ方は熟知している。

 『緊急取調室』では数々の事件の被疑者と取調室で対峙してきた現場叩き上げの刑事・真壁有希子を長年演じた。『Believe−君にかける橋−』にも狩山のことを執拗に調べる黒木正興(竹内涼真)をはじめ“刑事”が登場するため、制作陣も、天海自身も「玲子が刑事に見えないように意識している」という。

 その一方で、第3話では、黒木から「離婚届はいつ出すのか?」と問い詰められた玲子が、「逆に訊きますけど」と、龍神大橋の崩落事故で死亡した若松のことを切り出し、黒木が「取り調べがお上手なこと」と返す、井上氏の遊び心が見え隠れするシーンも。このシーンのショート動画もYouTubeで56万回再生されており、「緊急取調室かと思ったら違うのね。天海さんはすごい。惹きつける」「取り調べがお上手ですねってもおおおおおおファンを盛り上げんの上手いなぁぁぁぁあ」とファンとのコミュニケーションにも一役買っている。

 脱走した狩山から電話がかかってきた際には、「どうかしている、罪を重ねるだけじゃない!」「早く出頭!しなさい!!」と、姉さん女房らしさ全開の演技でこの夫婦の形を浮かび上がらせ、視聴者の共感を誘った天海。狩山の原動力となっていく、玲子の存在は今後、ますます重大になっていくものと思われる。

 一度は会社を守るため、全責任を被り、実刑判決を受けて投獄された主人公・狩山。妻・玲子から「会社のごまかしに加担したのよ。真実に蓋をしたのよ」と指摘されて目を覚まし、さらに彼女ががんで余命いくばくもないと知って一念発起。なんと、脱獄するという第3話放送終了時点で、まったく先の読めない展開となっている。

 狩山と玲子がこの後どうなるか。2人はまた会えるのか?狩山は逃げ切れるのか。玲子の病気はどうなるのか。何度も繰り返し見たくなるような名シーンを期待しつつ、井上氏の頭の中から生まれた物語を最後まで見届けたい。
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