「スター・ウォーズの日」に発表された企画に市川紗椰「胸が熱くなります」

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2024年05月17日 06:50  週プレNEWS

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光量が少なすぎて機能を果たしていないチューバッカ懐中電灯


『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は『スター・ウォーズ』について語る。

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今年も5月4日に迎えた「スター・ウォーズの日」。劇中の名ゼリフ「May the Force be with you(フォースと共にあらんことを)」にちなんだ「May the Fourth(5月4日)」という語呂合わせで始まった、世界中で『スター・ウォーズ』を祝福する日。

もともとはファンが勝手に決めた記念日ですが(ダジャレに気づいた感動が動機のひとつだと想像している)、今やルーカスフィルムや親会社であるウォルト・ディズニー・カンパニーも認知している、公式っぽいイベントに発展しました。私がこのイベントを初めて知ったのは中学3年生の頃。友達と行った地元のコミックショップに張り紙があり、テンションが上がった私たちは青の食紅を買い、劇中に出てくるブルーの牛乳を作って翌日の学校で祝杯を交わしました。

今は手作りアイテムに頼る必要もなく、数えきれないコラボ商品や企画が扱われている「スター・ウォーズの日」。中でもびっくりした今年の発表は、なんと、ブルーのミルクの販売です。米ロサンゼルスのディズニーランド内で売っているブルーミルク風のシェイクではなく、乳製品のメーカーによる、見た目は青いけど味は牛乳。脳と味覚がおかしくなりそうですが、地味にうれしいです。

子供の頃に同じような発想を抱いた同志が、決定権を持つ大人になって商品化を実現させたと思うと、胸が熱くなります(特に思い入れのないビジネスマンが記念日に乗っかっただけ、とは思わないようにさせてください)。"本物"のブルーミルク、アメリカのみの発売ですが、いつか日本でも出してくれないかしら。

定期的に変わったグッズが発売される『スター・ウォーズ』ですが、中でも"引いた"のは、「奴隷版レイア姫の香り」の香水。怪物ジャバにとらわれ、ビキニ姿で鎖につながれた場面のレイアの香り......。お風呂も入らず、汚い地下宮殿で数日間半裸で過ごしたレイアはかなり臭かったに違いない。商品は嗅いでないですが、想像で十分です。

違う意味で引いたのは、子供の頃に出たシャワーヘッド。ライトセーバーの形のものはまだ良かったのですが、ダース・ベイダーのシャワーヘッドは、水がベイダーの目と口からドバーッと出る作りになっており、ギャン泣きするベイダーの涙を浴びる仕様でした。R2−D2版も、おなかから水漏れしてるように見えて、子供にとってはホラー。

同じくホラーな商品は、ジャー・ジャー・ビンクスのペロペロキャンディ。ジャー・ジャーの形をしたアメかと思いきや、プラスチック製のジャー・ジャーの頭に、アメの舌。口を大きく開けたジャー・ジャーの舌を舐める、悪夢のペロペロキャンディとして全米で叩かれました。あれから25年、しっかりトラウマが刻み込まれています。

●市川紗椰
1987年2月14日生まれ。米デトロイト育ち。父はアメリカ人、母は日本人。モデルとして活動するほか、テレビやラジオにも出演。著書『鉄道について話した。』が好評発売中。「スター・ウォーズの日」には、愛犬にイウォークの格好をさせがち。公式Instagram【@sayaichikawa.official】

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