インディ500ファストフライデイ/予選想定首位はニューガーデン。トップ5を占めたシボレー勢が本領発揮か

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2024年05月18日 09:40  AUTOSPORT web

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第108回インディアナポリス500マイルレース ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)
 5月17日、インディアナポリス・モータースピードウェイで開催される伝統のレース『第108回インディアナポリス500マイルレース』は走行四日目となり、予選前最後のプラクティス走行日である“ファストフライデイ”を迎えた。

 この日にトップスピードをマークしたのはコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)。なお、予選想定の4周アタックでは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が最速となっている。また、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰し、3度目のインディ500勝利を狙う佐藤琢磨は、9番手のスピードをマークし、予選想定では29番手となった。

 ファストフライデイでは、明日と明後日に控える予選に向け、エンジンパワーが約100馬力アップする予選用のブーストでの走行が許可される。この日も12時から18時まで走行時間が設けられ、予選に向けて各チームが走行を行った。

 明日以降の予選では、各ドライバーは4周連続でアタックを試み、各ラップの平均スピードで順位を争う。この日は各車、この流れでの予選シミュレーションを中心にプログラムを進めていった。

 セッション序盤から、予選想定アタックでベストスピードをマークしたのは2023年のインディ500覇者であるジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。さらにスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)、アレクサンダー・ロッシ(アロウ・マクラーレン)、パト・オワード(アロウ・マクラーレン)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)と続き、タイミングボードの上位をシボレーエンジン勢が占める幕開けとなる。

 そんななか、インディ500ルーキーのノーラン・シーゲル(デイル・コイン・レーシング)のマシンがアタック中に突如スナップ、マシンが翻るクラッシュを喫してしまう。ドライバーは無事が確認されているが、マシンは大きくダメージを負ってしまった。


 シーゲルのマシンを回収し、セッションはリスタート。各車アタックを再開すると、パワーやニューガーデンが自身のスピードを更新していき、チーム・ペンスキーの3台がトップ3を占めていく。

 一方、2023年大会のポールシッターであるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)も予選シミュレーションを行ったものの、マシンから白煙があがり、すぐさまガレージへ向かってしまった。その後チームはエンジン交換を行い、セッション終盤にはコース復帰を果たしている。

 その後、ホンダ勢のフェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング)やカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)らもスピードを上げていくが、5、6番手となり、シボレー勢に一歩届かない様子だ。

 そして、佐藤琢磨もアタックを行うが、2周の計測でマシンをピットへ。インタビューによると、これより前のアタックにて、琢磨はマシンに不具合を察知してガレージインしており、その後の確認走行を行っていたとのことで、「(フィーリングは)悪くない」との声もあった。

 最終的にセッションの最速スピードをマークしたのはハータとなったが、予選想定では11番手にとどまっており、明日以降の予選へ向けてはシボレー勢、とくにチーム・ペンスキーとアロウ・マクラーレンが好調の様子だ。

 そのマクラーレンからスポット参戦を行う、2021年NASCARカップ・シリーズ王者のカイル・ラーソン(アロウ・マクラーレン・W/リック・ヘンドリック)は、最速スピードでは2番手、予選想定では10番手につけており、ファスト6への進出へあと一歩といった速さを見せた。

 明日18日(土)は、現地時間8時30分より1時間のセッションを行い、いよいよ11時00分から17時50分にかけて予選セッションが開始となる。この日は、予選二日目に行われるトップ12からファスト6といった上位グリッドを決めるセッションへ進むドライバーを決めていく。

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