視聴者真っ青……“敵に回したら終わる”相手の驚愕の表情は何を物語る?|NHK『光る君へ』第19回

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2024年05月19日 16:20  女子SPA!

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右大臣となった道長は、前評判を覆すような働きを見せる。順調のように見えるが、伊周という対立している相手もおり、順風満帆とはいかない。

そしてまひろは、一条天皇と面会する機会を得る。

共には歩いていないが、常に道長とまひろの道は交錯し続ける。

◆右大臣としての道長は?

右大臣となった道長(柄本佑)だが、実は関白に、という一条天皇(塩野瑛久)の申し出を断っていた。関白になると自由に動けない、存分に働きたい。

道隆(井浦新)らとは「異なる道を歩みとうございます」と言い、一条天皇を微笑ませる。民のために働くことを第一とする道長は、一条天皇とも今のところは気が合いそうだ。

そして伊周(三浦翔平)とも軽やかに渡り合う。

自分の信念もあるだろうが、道隆が反面教師となっているところもあるかもしれない。除目(大臣以外の諸官職を任じること)においても同じだ。詮子(吉田羊)に「この人のこと入れておいて」と言われても「知らない人間は入れられない」と断る。あくまで、さまざまなバランスを見て決めたい、というところだろう。

すっかり威厳が備わった道長が、詮子の前では弟の顔に戻るところがいい。詮子もおちゃめな部分をのぞかせる。しかし、気づけば、兄ふたりがいなくなり、詮子と道長だけになった。初回のころを思い出すと少し切ない。

◆F4もそれぞれの思いが……

道長が右大臣になっても、公任(町田啓太)、斉信(金田哲)、行成(渡辺大知)は集まって酒を飲み交わしていることにホッとする。

仲間のひとりが出世して、3人にとってもチャンスではあるが……。

公任は父が関白であったときは、いずれ自分も、と野心を持っていたが、陣の定めの様子を見て「道長と張り合う気にはなれない」と言う。漢詩や和歌や管弦、読書を楽しみながら生きていきたい、そう語る。年を重ねると、自然と自分が向かいたい方向というのが見えてくるのかもしれない。

一方で、適切な除目を行うためには各々が抱えている事情を知ったほうがいい、とアドバイスもする。それに役に立つのは行成だとも。行成は字がうまい、女子たちは行成の字を欲しがる。だから女性たちと密なやりとりをしている。そこから知ることができるものもあるというと、行成は喜んで協力を約束する。

そして、出世欲が強い斉信は「俺もそろそろ参議にしてほしい」と率直な気持ちを伝えるが、「あーすまぬ。今回はない」と道長はきっぱり。自身の事情を伝え、「斉信のことはその先に考えるゆえ、この度は許してくれ」とも言う。本来なら、その場しのぎの言葉のようにも聞こえるが、4人の間では肚を割って話している、という共通認識があるのだろう。斉信もそれ以上は詰め寄らない。

だましだまされ、といったことが当たり前のようにも思えるが、こんな友情や信頼関係もある、と思うと救われる思いだ。

◆一条天皇とまひろの対面

さて、まひろ(吉高由里子)はと言うと、ききょう(ファーストサマーウイカ)の計らいで定子(高畑充希)に会うことに。まひろが、そこまでききょうが魅了されている定子に会ってみたい、と言ったからだ。ききょうとしてはまひろがそんなふうに言ってくれたことが嬉しかったのだろう。

また、定子もききょうを信頼している。そんなききょうの友人と言えば、会ってみよう、という気持ちになるのかもしれない。ここにもひとつ、信頼関係がある。

しかし、予想外にそこへ一条天皇が渡ってくる。女性ながらに政にも考えがある、と聞いた一条天皇は興味を示す。まひろが宋の科挙のような仕組みが整うことを夢見ている、と話すと、表情を輝かせる。きっと、一条天皇は定子やききょう、まひろのようにきちんと自分の考えを話せる人が好きなんだろう。

その後、伊周(三浦翔平)や隆家(竜星涼)がやってきて、「皇子を産め、皇子を産め」とばかり言うが、皮肉にもまひろたちとの対比が際立つ。

◆結局、まひろには弱い

一条天皇は、よほどまひろが興味深かったのだろう。おもしろい女がいたと道長に話す。名前も覚えている一条天皇、素敵だ。そして「まひろ」という名を聞いて、つい表情が変わる道長。このときの道長の心中はどのようなものだったのか。

一条天皇はまひろが男であったのならば、と言うが、道長はそのあと、自分のもとに届いていた官職を求める申文を漁る。その中から見つけ出したのはまひろの父・為時(岸谷五朗)のものだった。

このあと、為時は久しぶりに官職を得ることになる。道長の推挙と聞き、まひろと道長の間には強いつながりがあるということを確信する。これはこれで為時の心中たるや……。

それにしても、詮子が除目で融通して、と言ったときは跳ねのけたのに、為時には便宜を図るんだ、ふぅん……とほんの少し思ってしまった。

◆伊周、落ち込む。そののちに……

斉信の妹・光子(竹内夢)のもとへ通っている伊周。しかし、ある夜、屋敷の前に見事な牛車が止まっているのを目にする。

光子が別の男と会っていると誤解した伊周は意気消沈のまま、隆家のもとへと行く。出世は叶わない、女には裏切られる、いいところなしだ、という気分かもしれない。やけ酒を煽る伊周に、隆家は相手の男を懲らしめてやろう、と言い、ふたりは再び斉信の屋敷へ。

しかし、よく考えてみてほしい。位が高い伊周が見事だと感じるぐらいの牛車に乗っている人物。それがどういう人物なのかを。

タイミングよく、屋敷から男が出てくる。牛車に向かって弓を放つ隆家。弓に驚き、尻もちをついたのは花山院(本郷奏多)である。祇子に首ったけだったので忘れていたが、性に奔放な人だった。

花山院に弓を引いたというのは、とんでもないことである。

これが、事態を一変させる。

<文/ふくだりょうこ>

【ふくだりょうこ】
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ
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