晴れてお家で過ごすことになった高齢猫 しかし鼻から出血!…残されていた時間は長くなかった

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2024年05月19日 16:40  まいどなニュース

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ATさんと暮らした時間は幸せだったにゃ=NPO法人ねこけん提供

主(ぬし)くんは、外出したら必ず猫に出会うという猫の愛護団体NPO法人ねこけんのボランティアATさんに保護された。もう既に高齢で、公園のベンチでゴロンと横になっていたという。

【写真】ベンチの上でゴロにゃん…公園にいたころから、人懐っこい猫でした

「そっと撫でてみたのですが、全然嫌がらず、洗濯ネットに入れてすぐに保護できました。病院で初期治療を受けて連れて帰りました」

「主(ぬし)」という仮名をつけてもらってシャンプーも終えた主くん。晴れて公園の野良猫から保護猫になった。室内での暮らしにもすぐに慣れ、他の猫やフェレットとの生活はお気に召したようだった。

穏やかな日はそう長くは続かなかった

しかし保護当時から高齢だったぬしくん。残されていた時間は、そう長くなかった。

「鼻から出血しました。急いで病院へ駆け込んだら、『腫瘍のような物が鼻の中にある』ことが分かりました。高齢のぬしがその腫瘍の摘出手術に耐えられるのか、摘出したところで、その後の検査の日々に耐えられるのか?などの疑問が。嫌がるぬしを連れて治療に行くたびに、悩みに悩みました」

ATさんは、手術のような積極的な治療ではなく、延命にしかならないかもしれないが、投薬治療を選んだ。

「ぬしの残された時間と真正面から向き合い、最後まで寄り添う覚悟をしました。ぬしはしばらく幸せと笑顔に満ちた時を送ってくれました」

2020年3月13日、ぬしくんは静かに息を引き取った。

ぬしくんがいつから公園暮らしをしていたのか、元は飼い猫だったのか捨て猫だったのか、若い頃はどんな生活をしていたのか、それが幸せだったのか辛いものだったのか。それはぬしくんにしか分からない。

しかし、ぬしくんはATさんに出会って幸運だったこと。ATさんと暮らして幸せだったことは紛れもない事実だ。ATさんは、「ぬしにしてあげたいこと余っちゃったから、今度会う時まで取っておく」という。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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  • 束の間かと思うけど最後は幸せな時間を過ごせて良かった思いますよ!
    • イイネ!19
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