フジ・佐久間みなみアナ、不安もあった初のフォトブック パリ五輪大役前に「ありのままの自分を詰め込んだ」

1

2024年05月21日 08:40  クランクイン!

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

クランクイン!

佐久間みなみ  クランクイン! 写真:高野広美
 『すぽると!』(毎週日曜23時15分)のMCを務め、今夏にはパリ五輪中継キャスターという大役が控える、フジテレビアナウンサーの佐久間みなみ。フジテレビスポーツの顔としてますますの活躍が期待される彼女が、『佐久間みなみ1stフォトブック みなみから』(講談社)を5月22日に発売する。「普段は取材をする側なので、囲み取材をされるのは初めて」と語る佐久間アナに、不安もあったというフォトブックのこだわりや、アナウンサーとして5年目を迎え、忙しくも充実する毎日に思うことなどを聞いた。

【写真】フジテレビ・スポーツの顔! 佐久間みなみアナ、癒やしの笑顔の撮り下ろしショット

◆「表情にこだわった」初のフォトブック

 自身の名前の由来にもなっている、“南”の島でのロケを敢行した本作。表紙では美背中を初披露しているほか、南の島で見せたナチュラルな表情、スポーツキャスターとしての顔、スポーツに励む姿と、さまざまな一面を詰め込んだ。

 「テレビ局の一アナウンサーがフォトブックを出すってどうなんだろう?と不安に思っていた部分もあった」という佐久間アナ。「どんな反応があるだろう?」と心配していたが、周囲からは「絶対に買う」「楽しみ!」など想像以上に温かい声が数多く届けられ、「嬉しいのと同時にほっとしている自分もいます」と語る。

 周囲の声をたくさん聞きながら製作を進めたという初めてのフォトブック。「笑顔が多めというよりは、真剣な表情やいろんな表情を見てもらいたい」と、表情にこだわった。「表紙も、笑顔の1枚を持ってきたほうがいいのかなと思いつつ、でも、じっと見つめ、真剣なまなざしが一番自分らしさが出るんじゃないかと思って」選んだという。

 表情はもちろん、ファッションやメイクなど、画面越しに見る“佐久間アナ”とは違うイメージの写真も多い。そう伝えると、「南の島ではナチュラルメイクよりもナチュラルといいますか、ほとんどファンデーションを塗らず、薄いメイクでした。大丈夫かな?と思っていたんですけど、出来上がった写真を見て、やっぱりプロはすごいなと思いました」と笑顔を見せ、「こんな表情が見られるんだ!と自分の中で新しい発見がありました。新しい髪型に挑戦できたのも、すごく楽しくてワクワクしました」と振り返る。

 普段は自分でメイクをすることから、ここぞとばかりに質問攻めにしたそうだが、「いざ自分でやるとやっぱり違うんですよね」と苦笑い。「ナチュラルな部分もあれば、しっかりメイクしていただいた部分もあり、見てくださる方にもその変化を楽しんでいただけるのではないかなと思います」と自信を見せる。

◆お気に入りの3枚は、三種三様ながらどれも自分らしいもの


 一番のお気に入りは空港で撮影されたショット。今回唯一、ここで撮りたいと自ら熱望した場所だ。中高と4年間アメリカで暮らした経験もあり、現在もスポーツ取材のために足を運ぶ機会が多い「空港」という場所はすごく好きな場所だという。「いろんな人が空港っていう場所には集まっているなって感じるんです。抱き合って喜んでいる人がいたり、別れの場所でもあったり。勝手に自分の中で、あの方々はこれからどんな道を歩んでいくのかなとヒューマンウォッチングじゃないですけど考えるのが好きなんです(笑)。そういった、いろんな人の感情に触れられる場所がすごく好きなので、空港カットは一番のお気に入りですね」。さらには「この写真、私のバックに映っていますが、空港の“南口”で撮影したんです。編集さんやカメラマンさんが狙ってくれたんですかね?」とにっこり。

 6年間新体操に取り組んだ佐久間アナが、黒いドレス姿でリボンの演技を魅せるカットは、スタッフから思わず「美しい!」と感嘆の声が上がったというのもうなずける、優雅な躍動感が伝わるもの。「リボンは習っていた時もよく練習していたものの1つだったので、表情も含め、一番自分らしさみたいなものが出ているんじゃないかなと思って選ばせていただきました」と語るが、「でも、撮影は苦労しまして(笑)。顔は涼しげに、でもこの姿勢を保つにはかなりの筋肉と柔軟性が必要なので、しっかり次の日は筋肉痛に」なったそう。

 そしてお気に入り最後の1枚は、この春からメインMCを務める『すぽると!』初回放送直前にスタジオで撮影された、榎並大二郎アナと真剣な表情で打ち合わせる姿を切り取ったものを選んだ。「初回どうなるんだろう?とわからなくて不安の中、自分もちゃんと引っ張っていく存在にならなきゃっていう思いもありました。この私は真剣な表情で、覚悟を決めて臨んでいるんだなって思えるような写真。こうした瞬間を残してもらうことはなかったので、どうしても3枚の中に入れたかった1枚です」。

 ちなみに『すぽると!』で共演する千鳥に今回のフォトブックを渡す予定はあるのだろうか?「あははは(笑)。お渡ししたいですけど、どうなんですかね? もらって嬉しいのかな?とか反応に困るんじゃないかな?とかいろいろ考えちゃいます。でも、お二人とも本当にそれぞれ違った優しさがあるなと1ヵ月半の共演を通して感じたので、きっと喜んで受け取ってくださるんじゃないかなと。感謝の気持ちを込めてお渡ししたいなと思っています」。

◆五輪キャスターの大役を前に多忙な日々も「毎日楽しい」


 今回のフォトブックや『すぽると!』に加え、『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜23時)、『ジャンクSPORTS』(毎週土曜17時)を担当中。さらには、シンガー・ソングライターのmiwaが作曲した『すぽると!』のテーマソング「Our Time」をリリースするなど、新しいジャンルへの挑戦が続く。「時間ってこんなに過ぎるのあっという間だったっけ?って思います。それだけ毎日楽しいですし、必死に生きているっていう感じで、なかなか今まで生きてきた中で味わったことのない感覚ですね。忙しくてどうしようと悩む時もあるんですけど、それも含めて自分の中で財産になるというか、経験になっているので、なるべく妥協はしたくないと思いながら、古いかもしれないですけど、“気合いと根性”だと思って。スポーツもそうですけど、最後ってやっぱりメンタルな部分も大きいと思うので、自分が楽しめていたら、大変だって感じることもないと思うんですよ。なので、できるだけそれぞれの現場で楽しみを見つけながらやらせていただいています」。

 オンとオフの切り替えは上手にできているのだろうか? そう尋ねると、「もうちょっと上手くやりたいんですけど、切り替えられなくて」との答えが。「でも、今はそれでいいんじゃないかなと開き直っている自分がいます。切り替えられないと良くないよなとネガティブなほうに捉えていた時期もあったんですけど、ある時、それってある意味、仕事が仕事としてじゃなくて楽しいと思ってできている、いいことなんじゃないかと思ったんです。それからは、あえてきっぱり切り替えようとは思わなくなりました。パリ五輪が終わるまでは、休まなくていいくらいの気持ちで行きたいなと思っています」とやる気とエネルギーに満ちているようだ。

 そんな意気込みで挑むパリ五輪中継キャスターという大役。「毎日毎日いろんな選手の感動する場面だったり、思ったような結果にはならなかった場合の涙の場面だったり、いろんな感情に触れると思います。集大成としてやってきたアスリートの皆さんのどういった姿が見られるんだろう、どういった感情に触れられるんだろうというのがとても楽しみ」だそう。さらに、「五輪を経て、いろんな意味で価値観が変わったとか、自分の中で変化があったとおっしゃる方が多いので、いろんな選手の姿を間近で見て、スポーツに対してどういう向き合い方になるんだろう、どういった変化が得られるんだろう」と自身の成長にも思いを馳せる。

 さらなる進化へと前を向く佐久間アナの現在進行形の姿が詰まったフォトブック。「私のありのままを撮っていただき、ありのままを語らせていただきました。読んでいただいた皆さんにとって、ちょっとでもいいので力になれたらと思っています。画面上だけでは伝わらない部分も楽しみにしていただけたら」と笑顔を見せた。(取材・文:添島シュウヘイ 撮影:高野広美)

 『すぽると!特別編集 佐久間みなみ1stフォトブック みなみから』は、講談社より5月22日発売。価格は2420円(税込)。

    ランキングエンタメ

    前日のランキングへ

    ニュース設定