シャビ解任劇に敵将が苦言「バルセロナのレジェンドに対する扱いはひどいものだ」

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2024年05月25日 12:55  サッカーキング

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解任が発表されたシャビ監督 [写真]=Getty Images
 セビージャを率いるキケ・サンチェス・フローレス監督が、バルセロナのシャビ監督解任に言及した。24日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えた。

 現役時代にバルセロナで活躍したシャビ監督は、カタールで監督キャリアをスタートさせると、2021年11月に指揮官としてバルセロナに復帰。クラブが財政難に喘ぐなか、アル・サッドへの契約解除金を自腹で支払い、破格の安月給でチームを引き継いだレジェンドは、2年目の2022−23シーズンにラ・リーガ制覇を果たした。

 今季は宿敵レアル・マドリードに大差を付けられ、シャビ監督は精神的な疲弊などを理由として今年1月にシーズン終了後の退任を表明していた。すると、この発言以降、チームは公式戦13試合無敗と復調。バルセロナは4月25日に公式会見を開いてシャビ監督が来シーズンも続投することを発表し、同監督も「上層部からの信頼、選手からのサポートは非常に重要。彼らのおかげで、このプロジェクトを今すぐに終わらせることはできないことを理解した」と決意を新たにしていた。

 しかし、5月半ばに再び状況が一変する。シャビ監督は16日に行われたアルメリア戦後、「これからもレアル・マドリードや欧州のビッグクラブと競争を続けるが、クレは状況が難しく複雑であると理解しなければならない。25年前なら好きなように選手が獲得できたが、今は経済的な問題を抱えている。バルサには時間と安定が必要だ」とコメント。この発言がジョアン・ラポルタ会長の逆鱗に触れた。

 現地の一部メディアによると、これまでシャビ監督の補強リクエストに可能な限り応えてきたと考えるラポルタ会長は、優勝を狙えるだけの陣容を揃えながら、そのポテンシャルを引き出せていないシャビ監督の資質を疑問視。同監督に不信感を抱いたラポルタ会長の鶴の一声で、監督交代に向けた動きが加速した。

 そして、続投発表から1カ月経った今月24日、バルセロナは公式声明を発表。シャビ監督が今季限りで退任することが正式に決まった。

 そんななか、26日のラ・リーガ最終節でバルセロナと対戦するセビージャのキケ監督が、シャビ監督の解任劇に言及。「私が言うべきではないことだが、バルセロナのレジェンドに対する扱いはひどいものだ。悪い流れが続いている。(ロナルド・)クーマン、(リオネル・)メッシ、そして今度はシャビだ。クラブが常にレジェンドを大切にしていたら、ファンとの繋がりは素晴らしいものになるだろう」と、シャビ監督を擁護する姿勢を示した。

「シャビはクラブのレジェンドだ。昨シーズン、彼はリーグ優勝を果たした。今シーズンは最初の瞬間から疑問視されていた。私は、彼に対する批判が正しいかどうか疑っている。彼に大きなハグをしたい」

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