めるるが「女優」として高く評価されるワケ…魅力はただ“カワイイ”だけじゃない

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2024年05月28日 09:10  女子SPA!

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画像:生見愛瑠(@meru_nukumi)Instagramより
みちょぱ(池田美優)さん、藤田ニコルさん、鈴木奈々さん、益若つばささんらを輩出したファッション誌『Popteen』のモデル出身タレントのなかで、俳優業で大成したのは彼女が初ではないでしょうか。

「めるる」こと生見愛瑠さんが女優として一気にスターダムに駆け上がっているのです。

◆2020年まで『Popteen』専属モデル

2015年から2020年まで『Popteen』の専属モデルとして活躍し、明るくちょっと天然なキャラがウケて、バラエティ番組にも引っ張りだこになっていっためるるさん。

ドラマデビューは3年前の2021年3月で、『おしゃれの答えがわからない』(日本テレビ系)にドラマ初出演にして初主演。しかしこちらは深夜枠のドラマだったこともあり、世間的にはほとんど話題になっていませんでした。

同年の2021年10月期には、GP(ゴールデン・プライム)帯の『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)にバイプレイヤーとしてレギュラー出演。ラブコメにおける主人公の恋敵を好演していました。

ただこの頃はまだ、めるるさんの演技力の高さが大きく注目されることはなかったのです。

◆単発のゲスト出演でインパクトを残す

“俳優・生見愛瑠”の才能が世間で評価されはじめたのは2022年から。

まず2022年7月期のGP帯ドラマ『石子と羽男−そんなコトで訴えます?−』の第4話にゲスト出演し、普段の彼女からは想像もつかないシリアス演技が好評を博します。警察に誤って逮捕されてしまう少女役で、裁判で涙を流すシーンは圧巻でした。

2023年4月期のGP帯ドラマ『風間公親−教場0−』(フジテレビ系)でも第4話にゲスト出演し、犯人役を熱演。木村拓哉さんと新垣結衣さんが演じる刑事に追い詰められていくのですが、こちらでも泣きの演技のリアリティが称賛されたのです。

この2作品には単発出演だったものの、普段バラエティで見せているめるるさんのイメージとのギャップがいい意味で大きく、その鬼気迫る演技に多くの視聴者が釘付けになったのでした。

◆『日曜の夜ぐらいは…』で主要キャラ

実は2023年4月期はGP帯ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)の主要キャストにも起用されており、“俳優・生見愛瑠”のランクを押し上げていたのです。

このドラマは主演・清野菜名さんが演じる女性と、岸井ゆきのさんが演じる女性、めるるさんが演じる女性の3人の友情を描いた物語。若手・中堅女優のなかでも演技力の高さに定評がある清野さん、岸井さんに肩を並べるキャスティングだったのです。

劇中の3人はそれぞれ重く暗い事情を抱えているのですが、めるるさんが演じたのは、実母が毒親で一緒に暮らしておらず、田舎のちくわぶ工場で働き生計を立てながら、借家で祖母と二人暮らしするキャラクター。そんな難役でも悪目立ちすることなく、清野さん、岸井さんとのシーンでもナチュラルな演技を見せていました。

◆『セクシー田中さん』で2番手キャスト

こうして4月期にGP帯ドラマの主要キャストに名を連ねたかと思えば、2023年10月期のGP帯ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)では2番手キャストに抜擢。木南晴夏さん演じる「田中さん」と友情を深めていく役どころを射止めたのです。

めるるさんの役は後輩の派遣OLで、コミュ力が高い愛され女子。けれど、実は生きづらさを感じて人生に悩んでおり、田中さんに出会ったことで変わっていくというキャラクター。

主人公をリスペクトするあまり愚弄した男に復讐を企てるなど、徐々に性格の悪さが滲み出てくるのですが、シスターフッドものとしても観ることができ、めるるさんの役の“性悪さ”が感動ポイントにもなっていたのです。

◆火曜ドラマ『くるり』で主演中

めるるさんにとって2022年は役者として注目された年、2023年は役者として飛躍した年。そして今年、2024年はとうとうGP帯ドラマの主演に大抜擢されました。

現在放送中の『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(TBS系)にて主人公を演じているのです。

めるるさん演じる主人公は事故で頭を打ってしまい記憶喪失に。自分のことがわからない状態で、手元には誰かに渡そうとしていた男性用の指輪。そんな彼女の前に、瀬戸康史さん演じる自称・元カレ、神尾楓珠さん演じる自称・唯一の男友達、宮世琉弥さん演じる自称・運命の相手の3人が現れ、四角関係になっていくラブコメミステリーとなっています。

しかも本作は2016年に『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が大ヒットし、現在は毎クール、良質な恋愛ドラマを生み出している「火曜ドラマ」(火曜22時枠)枠の作品なのです。

◆役者としてキャリアハイはまだ先?

――若手女優たちが目指し、憧れる“令和の恋愛ドラマ枠”「火曜ドラマ」の主演を射止めためるるさん。彼女のキャリアハイはまだまだ先で、これからさらに役者として飛翔していくのではないでしょうか。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。

このニュースに関するつぶやき

  • 「風間公親−教場0−」を観る前まではギャルの1人という偏見を持っていて苦手だったけど、この めるるの演技を観て一気にめるるのファンになってめるるのゼンブがかわいくなった
    • イイネ!2
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