2024年F1第8戦モナコGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

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2024年05月28日 12:50  AUTOSPORT web

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2024年F1第8戦モナコGP表彰式 優勝シャルル・ルクレール(フェラーリ)、2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位カルロス・サインツ(フェラーリ)
 2024年F1第8戦モナコGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(78周/78周)
5番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

 今季ここまでのベストレースだった。ペースは良かったし、終盤には70周も使い込んだミディアムタイヤでも、なおペースの速さを示すことができた。最後にはトップ4に迫って、ウイナーからほんの十数秒差でフィニッシュしたからね。週末全体として、ポジティブな点がたくさんあった。

 レース前にはかなりの時間をかけて、ありとあらゆる戦略的オプションを検討した。グリッドに並んで、僕の前のドライバーが全員ミディアムコンパウンドを履いているのを見た時には、本当にうれしかったね。そして、1周目にカルロス(・サインツ)が止まった時点で、状況はさらに有利になったかに思えた。ところが、すぐに赤旗が出て、僕は思いのほか難しい状況に陥ったんだ! 再スタートからの30周はペースを抑えて走り、そうすることでタイヤをいい状態に保って最後まで走りきれた。終盤にはマックスにプレッシャーをかけられたけど、それも余裕をもってコントロールできたよ。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(78周/78周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 チームにとって良い結果だ。目指していたとおり、大量のポイントを稼いだ。でも、予想していたことだが、ポジションを上げる機会はなかった。特に、序盤に赤旗が出た影響でね。

(赤旗後の)リスタートでポジションを(3番手から)4番手に戻されてしまった。あれはついてなかったよ。今日のような日には、できることはあまりなかった。4番手にとどまったけれど、チームのためにたくさんのポイントを獲得できた。それは大事なことだよね。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=3位(78周/78周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 とても戦術的なレースだった。最初のスタートの蹴り出しはとても良くて、ターン1に向けて、オスカーとサイド・バイ・サイドになることができ、イン側のギャップに飛び込んだ。その時に接触が起きて、僕のタイヤがパンクした。終わったな、と思ったよ。でも僕にとってラッキーなことに、後方の大事故によって(赤旗が出たことで)、3番手から再スタートすることができた。誰もけがをしなくてよかった。

 リスタートで新品ハードタイヤを履き、最後までペースをコントロールするレースになった。僕は、ランド(・ノリス/マクラーレン)にピットストップのウインドウを与えないようにする必要があった。それが成功した後、終盤の数周でオスカーをオーバーテイクしようとした。でも前のマシンが同じ戦略で走っている場合には、追い抜くのは難しい。

 シャルルが勝って、本当にうれしいよ! ホームレースで優勝することは、どのドライバーにとっても夢だからね。表彰台で彼と一緒に祝うことができて良かった。

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(78周/78周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 トリッキーなレースだった。序盤はペースが信じられないほど遅かった。トンネルの前で(ルクレールに)仕掛けることを考えたけれど、ギャップを通り抜けられるほど僕のマシンは小さくなかった。

 懸命に作業にあたってくれたチーム全体に感謝したい。素晴らしい週末だった。モナコでこのような結果を出せることほど素晴らしいことはない。このストリートサーキットで素晴らしい記録を持つ(アイルトン・)セナを追悼するカラーを身に着けて、表彰台に立てた。それは特別なことだ。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=1位(78周/78周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 今の気持ちをうまく説明することができない。レースが永遠に終わらないように思えた。でももしかしたら、その方がうれしかったかもしれない。ここで勝つことは、僕にとってとても意味のあることだ。幼いころにこのレースを見て、F1ドライバーになることを夢みるようになったのだから。

 モナコの人たちに感謝したい。トップでチェッカーを受けた後、バルコニーに大勢の人たちがいるのが見えた。信じられないほどのサポートをしてくれた皆さんに感謝する。

 最後の数周は、厳しいものだった。何も起こらないように祈ると同時に、感情が高まってきて、ドライビングへの集中力を失いかけていたんだ。父のことを思った(注・父エルヴェは、ルクレールがFIA F2参戦時代の2017年に病気により死去)。父のおかげで僕は今日、ここにいる。父がしてくれたすべてのことについて考えた。ジュール(・ビアンキ。注:ルクレールにとって親友であり、モータースポーツの世界へと導いてくれた先輩。2015年7月17日に死去)についても考えた。このレースに勝つことが、僕たちの夢だった。彼らにこの勝利を捧げる。

 レース中、懸命にタイヤマネジメントに取り組む必要があった。マクラーレンがフリーストップできないようにするため、ジョージ(・ラッセル/メルセデス)とのギャップも管理しなければならず、精神的にかなり消耗した。

 この数カ月、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝する。彼らのおかげで今日、優勝することができた。マラネロに行って、彼らやファクトリーのメンバーたちとお祝いをするのが待ちきれない。

(レース後の記者会見で語り)今日は自分の夢をかなえただけでなく、父の夢をかなえることができたと思う。残り2周に差し掛かった時、涙でトンネルの出口がよく見えなかった。

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