中村萬壽、千住博氏制作の紅白の祝幕に感激 3代での初舞台に「腹を据えて力を合わせる」

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2024年05月28日 13:53  ORICON NEWS

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紅白の祝幕に感激した初代中村萬壽 (C)ORICON NewS inc.
 東京・歌舞伎座『六月大歌舞伎』(6月1日開幕)で中村時蔵(なかむら・ときぞう)が初代中村萬壽(なかむら・まんじゅ)、時蔵の長男・中村梅枝(なかむら・ばいし)が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴が五代目中村梅枝として初舞台に臨むのを前に、「祝幕」が同所で披露された。

【写真】 紅白の美しい色合いとともに、力強い滝が流れる「祝幕」

 祝幕は、世界的に活躍する日本画家・千住博氏がデザインを手掛けた。紅白の美しい色合いとともに、力強い滝の絵を描いた。千住氏は「萬壽さんにふさわしいものは何なのかとずいぶん考えた。光が当たって、同時に自らも発光する。それが萬壽さんにふさわしいのではないか。力強く滝が流れ続ける、ますますの繁栄を願ってこの絵を書いた」と思いを語った。

 3人の名前は、英字で記された。この点について萬壽は漢字ではどこか無骨に感じたことから英字での名前を提案したことを明かし、「初めて全体を見ましたが、壮観でございます」と感激した様子で話した。

 今回は、孫の大晴が五代目中村梅枝として初舞台に臨む。萬壽は梅枝について「前々から言ってますけども、この家系に生まれた割には立ち回りが好きでございますので、今回はその彼の好きなものを全て要素として入れたと思っております。始まると結構楽しくやってくれるんじゃないかなと思っております」と期待し「ここまで来たら腹を据えて、3人で力を合わせて、一生懸命舞台を務めることが何より」と語った。

 『六月大歌舞伎』ではこのほか、中村獅童の長男・小川陽喜が初代中村陽喜、次男・小川夏幹が初代中村夏幹として初舞台を勤める。萬屋一門が揃い踏み、襲名を披露するとともに、一門の未来を担う若き3人が歌舞伎俳優としての一歩を踏み出す公演となる。
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