香港前場:ハンセン0.6%高で続伸、上海総合は0.01%上昇

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2024年05月28日 14:00  サーチナ

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サーチナ

 28日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比107.39ポイント(0.57%)高の18934.74ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.16ポイント(0.65%)高の6731.29ポイントと続伸した。売買代金は552億1990万香港ドルとなっている(27日の前場は681億4110万香港ドル)。
 前日の好地合いを継ぐ流れ。中国の4月工業企業利益がプラス成長を回復したことや、IC産業振興に向けた新たな国策ファンドの立ち上げなどが引き続き材料視されている。ただ、上値は限定的。中国と西側諸国の対立が不安視された。カナダの自動車業界では、同国政府が米国に追随し、中国製EV(電気自動車)の輸入関税を引き上げるとの見方が広がっている。また、欧州連合(EU)の欧州委員会は現在、中国製EVに関する反補助金調査を実施中だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、業績成長を手がかりに、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が12.7%高と急伸。同社が前日に公表した通期決算は65%増益と堅調だった。そのほか、オンライン医療の京東健康(6618/HK)とコンテナ海運大手の東方海外(316/HK)がそろって4.8%高と上げが目立っている。
 セクター別では、半導体が高い。晶門半導体(2878/HK)が10.7%、ASMPT(522/HK)が3.4%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.9%、華虹半導体(1347/HK)が2.7%ずつ上昇した。
 海運セクターもしっかり。上記した東方海外のほか、中遠海運HD(1919/HK)が4.2%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.9%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.7%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターの一角はさえない。中国奥園集団(3883/HK)が4.2%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.4%、中国海外発展(688/HK)が1.3%、遠洋集団HD(3377/HK)が1.1%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3124.23ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。半導体株、公益株、素材株の一角も買われた。半面、不動産株は安い。消費関連株、医薬株、金融株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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