寛一郎主演『シサム』アイヌとの史実を基に描く歴史スペクタクル、特報到着

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2024年05月28日 17:01  cinemacafe.net

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『シサム』©映画「シサム」製作委員会
アイヌと和人との歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル映画『シサム』が、9月13日(金)より全国公開。寛一郎が江戸時代前期、松前藩藩士の若者を演じる本作から特報とティザービジュアルが解禁された。

アイヌと和人との歴史を描いた人間ドラマである本作は、「蝦夷地」と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩が、アイヌとの交易をおこなっていた史実が基になっている。

主演は『菊とギロチン』でキネマ旬報ベスト・テン新人俳優賞に輝き、阪本順治監督の『せかいのおきく』)や北野武監督の『首』などの話題作に次々と出演し、様々な映画監督からの信頼も厚い寛一郎。

蝦夷地に赴き、異なる文化や風習に触れることで、アイヌの持つ精神や理念に共鳴していく武家の若者を演じている。



交易の旅に同行する彼の兄を三浦貴大、主人公の復讐相手となる男を和田正人、さらに坂東龍汰、平野貴大、サヘル・ローズ、古川琴音、富田靖子、緒形直人、要潤などの豪華キャストが共演。

この度解禁された特報では、主人公・孝二郎(寛一郎)は兄、栄之助(三浦貴大)とともにアイヌとの交易で得た品を他藩に売る仕事をしている。ある夜、使用人の善助(和田正人)の不審な行動を見つけた栄之助は、善助に殺されてしまう。

「一人前の武士ならあいつを追え!」という言葉を残し息絶える栄之助。兄の敵討ちを誓った考二郎は善助を追って蝦夷地へと向かうが、蝦夷地では和人への反発の動きが高まっていた。自分を迎え入れてくれたアイヌと、和人という立場の間で揺れる孝二郎の表情に続いて、暗い過去を背負うアイヌの女性・リキアンノ(サヘル・ローズ)、和人に反発心を抱くアイヌの青年・シカヌサシ(坂東龍汰)、交易の鍵を握る重要な人物・平助(要潤)に加え、孝二郎の母・まさ(富田靖子)、孝二郎の幼なじみ・みつ(古川琴音)の姿が次々と映し出される。



孝二郎の先輩の松前藩士・大川(緒形直人)が率いる和人兵とアイヌの戦で血飛沫が飛び交う熾烈な戦いの様子や、アイヌの村のリーダー・アクノ(平野貴大)が熱い抱擁を交わす様子など、臨場感に溢れた壮大な歴史スペクタクルでありつつ、異なる文化・風習を持つ者同士が共生する中で共鳴していく姿を描いた人間ドラマであることを予感させる。

併せて、荒れた海をバックに佇む孝二郎を捉えたティザービジュアルも解禁。「いつの日か共に生き、分かり合えることができるだろうか。」というコピーが、激動の歴史の渦に巻き込まれた武家の若者の揺れる心情を表現する。

脚本を手掛けたのは、阿部寛主演「結婚できない男」(関西テレビ)や連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(NHK)など、大ヒットドラマを手掛けてきた尾崎将也。本作では日本語とアイヌ語の台詞を混在させながら、現代社会における“不寛容”が暴力へと繋がっていくプロセスを丁寧に紡ぎ出している。

監督は「タイムスクープハンター」(NHK)や小説「ブルバスター」がアニメ化されるなど、多岐にわたる分野で活躍している中尾浩之。北海道の大自然を活かしたダイナミズムな演出によって、作品に重厚なトーンを生み出している。

『シサム』は9月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。

※『シサム』の「ム」、およびアイヌの村のリーダー・アクノの「ク」、正しくは小文字表記





(シネマカフェ編集部)
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